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PL→巨人ドラ1橋本清氏 PLがプロ養成学校だった時代を語る

 一昨年の大谷翔平(花巻東)や藤浪晋太郎(大阪桐蔭)、昨年の松井裕樹(桐光学園)など、近年、甲子園を沸かせた大物ルーキーが主役となるプロ野球ドラフト会議。23日の開催では、安楽智大(済美)らの指名が競合するとみられる。

 一方で球界の残念な話題がPL学園の廃部危機。甲子園春夏合わせて7度の全国制覇を誇り、ひと昔前の甲子園、ドラフトといえばPL学園の独壇場だった。ところが、今年プロ入りの意思表示をしたのはただ1人。かつては桑田真澄氏(1985年・巨人1位)、清原和博氏(1985年・西武1位)、立浪和義氏(1987年・中日1位)ら、多くのスター選手を輩出したが、それも今は昔……。1987年に巨人へ1位入団した橋本清氏が語る。

「我々は高校の時からプロに入るつもりで、同期の立浪は『どこに指名されても行く』といっていたし、ドラフトが近づくと『巨人のスカウトが来てたでぇ』って盛り上がっていました。PLはプロ養成学校と呼ばれていたくらいで、プロへのこだわりは比べものにならないくらい高かったです」

 しかし、度重なる部内暴力事件や、今は廃止されたPL伝統の付き人制度に象徴される厳しい上下関係が仇となり、有力選手はPLを“敬遠”して他の強豪校へと流れるようになってしまった。PL学園が再び輝く日は来るのか。

※週刊ポスト2014年10月31日号

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