芸能

SMAP分裂 出ていく4人が得る利益は決して多くない

 国民が驚いたSMAP解散騒動。中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(38)が女性チーフマネージャー・I女史とともに所属するジャニーズ事務所から独立し、木村拓哉(43)だけが残るという構図と報じられているが、芸能界にはタレントが事務所の意向に逆らって独立すれば仕事を干すという不文律がある。4人を有力プロダクションが拾う可能性は少なく、嵐などジャニーズの他のタレントに出演拒否されたら困るテレビ局も4人を使う見込みは低い。

 独立しても活動は難しく、ジャニーズが権利を保有しているSMAPという名前は使用できない。その上、これまでの人気に基づいた収入も多くは見込めない。

「作詞作曲をせず、楽曲を歌うSMAPに発生するのは著作隣接権です。作詞作曲の著作権はCD1枚の売り上げ6%ですが、著作隣接権は3%程度です。

 通常、著作隣接権は事務所やレコード会社に移動していることが多く、事務所からアーティストの取り分が支払われます」(著作権に詳しい骨董通り法律事務所・福井健策弁護士)

 年間220億円の売り上げを出すSMAPが独立しても、多くの権利はジャニーズに残り、画策した4人が得る利益は決して多くはない。一方、踏みとどまっても、何もなかったように5人で活動とはなりそうにない。

「この騒動でSMAPのブランド価値はかなり損なわれた。それにジャニーズには多くのタレントが所属している。彼らへの“見せしめ”のためにも、4人には相応のペナルティが科されることになるでしょう」(前出・芸能ジャーナリスト)

 いまやアイドル産業は数百億円単位のカネが動くビッグビジネスである。中居たち4人は人気を過信し、甘く見過ぎたのかもしれないが、いまや遅しである。

※週刊ポスト2016年1月29日号

関連記事

トピックス

(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン