朝帯を見る年配男性視聴者には不可欠なスポーツコーナーにも、曜日替わりでサッカーの福田正博や中山雅史、野球の里崎智也、水泳の田中雅美、ハンマー投げの室伏広治を置き、安定感のある角澤照治アナが仕切っている。

 アナウンサーでは、新人時代から「もっている男」と言われてきた加藤泰平アナが「明快!まとめるパネル」でニュースをパネル展開。“パネルの魔術師”としては、『情報ライブ ミヤネ屋』(よみうりテレビ・日本テレビ系)が有名だが、加藤泰平アナもなかなかいい。そして、このコーナーこそが、番組のモットー、「情報に、わかりやすさという彩りを」をもっとも表しているものだといえる。

 さらに、視聴者がリモコンのdボタンで参加する、林(修)先生の「ことば検定」や、気象予報士で、かつて朝帯のメインキャスターもしていた気象予報士・依田司の「お天気検定」。エンディングは、“視聴率男”池上彰の「ニュース大辞典」で締めくくる。

 こうしてコーナーや出演者を並べてみると、地道なリニューアルを重ねたことによって、『めざましテレビ』に勝利したことがわかる。

 実はテレビ朝日系列では、『グッド!モーニング』とほぼ同じ時間帯にオンエアしている名古屋テレビ(メ~テレ)の朝帯『ドデスカ!』が民放トップの視聴率をはじき出す日が増えているのである。

 それを「東スポWeb」が「名古屋の朝番組『ドデスカ!』視聴率急上昇の裏に中日・ビシエド」という見出しで記事をあげ、Yahoo!ニュースにもアップされたことから、メ~テレ社内は大騒ぎになった。

『ドデスカ!』の視聴率に大きな変化が表れだしたのは今年4月の頭から。「明らかに『めざましテレビ』が落ちてきたんです。やはり、カトパン(加藤綾子アナ)が抜けたのは大きいんでしょうか」という声に加え、「視聴率調査の“サンプル”が変わったからではないか」という分析もあった。

 ビデオリサーチが調査している家=サンプルが数割、入れ替わるタイミングで、視聴率にはちょっとした変化が現れるのだ。

 が、どうも、それだけではなかったようで、4月の平均視聴率は1部(6時~6時45分)が5.7%、2部(6時45分~8時)が9.1%と、『めざまし~』や『ZIP!』と、ほぼ変わらない高視聴率に。21日、27日、28日、29日は、2部で民放トップに立ったのである。

 東スポWebに指摘されているとおり、地元の中日ドラゴンズの成績がいいと、『ドデスカ!』の数字も上がると言われていた。今年は、“混セ”の中、ドラゴンズは粘り勝ちしたり、サヨナラ勝ちする試合も多く、番組CPの清水伸司氏も、6時台頭のスポーツコーナーが「初動のエンジン役」と胸を張る。

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