最後に、話を『僕たちがやりました』に戻すと、この先の展開は注目必至。孤独な逃亡劇を続けるトビオ(窪田正孝)は、ホームレスとなってゲイの男と出会うほか、ヒロイン・蓮子(永野芽郁)との切ない再会、友達の恋人・今宵(川栄李奈)との色っぽいシーンなど、ジェットコースター的な急展開が次々に訪れます。
友情と裏切り、希望と絶望、理性と欲望の間で葛藤し続ける主人公を窪田さんがどう演じるのか。放送前に物議を醸したドラマ版『デスノート』(日本テレビ系)の終了直後、「やっぱり窪田くんでよかった」という声が続出しましたが、今作でもそうなるのではないか、と密かに期待しています。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。