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榊莫山氏「ただでさえ女房に首締められとる」とネクタイ持たず

 1990年代、焼酎『よかいち』のCMで一世を風靡した、書家・榊莫山氏が10月3日、急性心不全のために死去した。84歳だった。書風のみならず、人生まで自由奔放なイメージの強い莫山先生は生前、こんなことを語っていた。(週刊ポスト2006年11月24日号より)

 莫山先生は“自由人”に見えるが、書家は座業(座り仕事)である。
「ほっとくと足腰弱る。でも運動したりは、ようせんねん(笑い)。だから畑をやる。お百姓さんは凄いわ。種は今蒔かんとダメ言うたらその通りになる。1人の人間の知恵には限りがあるけど、土地に蓄積された智恵やから」(榊莫山氏)

 ネクタイの所有数は0。その理由を尋ねると、
「ただでさえ女房に首締められとるのにネクタイまですることない(笑い)」

 取材時(2006年)の身長・体重については、
「(身長は)昔176センチ、今174センチ。体重も女房に甘いもんを配給制にされて69キロに減った」
 といって笑った。

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