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バブル時代のサラリーマン 出張でグリーン車から埋まった

 バブル時代、ジャパン・マネーが世界を席巻し、1989年には日本の会社が時価総額ランキングで世界トップ5を独占した。給料は右肩上がりで、新幹線の座席は出張族でグリーン車から埋まった。会社の経費は使いたい放題。食品メーカーの元重役が懐かしそうにいう。

「ほぼ毎日、接待漬けだった。お土産の寿司折に10万円分の商品券が入っていたが、驚きもしなかった」

 企業のカネ余りが顕著に表われたのが広告宣伝費。1988年に完成した東京ドームのバックネット裏看板は年間30億円だったという。野球解説者・広澤克実氏はこう振り返る。
 
「ホームランを外野の看板に当てたら賞金100万円というのが始まったのもこの頃でした。懸命にフルスイングしていました(笑い)。阪神のフィルダーが当てていたのを羨ましく見ていましたね」

 それでもカネが余った企業は世界中の富を買い漁った。安田火災海上がゴッホの『ひまわり』を58億円で購入した時には世界的なニュースとなった。

※週刊ポスト2011年2月4日号

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