スポーツ

稀勢の里 博打後「ハア、600万負けた」と語ったとの証言

 相撲界には八百長・賭博問題など問題が山積みだが、現役力士の間に蔓延する八百長を告発してきた大関・日馬富士の元付け人、雷鳳がギャンブルにハマる力士の実情を明かす。

 * * *
 日馬富士の付け人をしていたので、巡業ではほかの大関と支度部屋が一緒になります。ボクは琴光喜が野球賭博に興じているのを実際に何度も見ました。携帯を見ながら、やたらとソワソワしている。携帯で野球の一球速報を見ながら、「あ、あー」とか「負けたー」とか呻いている。高校野球の甲子園大会も賭けの対象になっていたようです。琴光喜は巡業中、ずっとやっていましたね。

 他の幕内力士は巡業先の支度部屋で、博打好きの幕内力士たちは「バッタ」という花札賭博をやっていました。

 巡業先では親方の監視の目が届かないので、やりたい放題です。バッタの常連は、琴光喜や把瑠都、雅山、豊ノ島、豪栄道、琴奨菊らで、雅山が胴元を務めていたのをよく見ました。

 熱中ぶりはハンパではなく、自分の取組や土俵入りの寸前までやっていて、まわしをつけながらでも「オレ右」「オレ10万」とやっている。東西の両支度部屋で賭場が開かれていました。座布団の下にお金を隠すんですが、チラチラ見えるのは万札だけ。賭けている額がケタ違いなんです。

 日馬富士は博打には興味なかったんですが、それでも巡業先で1回だけ、「ちょっとやってみようか」と20万円もって参加したことがあります。だけど、やり方がわからないので「どうすればいい?」と胴元の雅山に聞いたら、「おー、安馬(日馬富士の旧しこ名)! こっちがおいしいぞ!」といわれて「そうですか」と張ったら、「はいダメー!」ってほんの数秒で20万円もっていかれて終了。怒るかと思ったら、日馬富士は「博打なんてこんなもんだ。もうやらない」と。それ以降やりませんでした。

 博打にハマるのは稀勢の里や豊ノ島、豪栄道、琴奨菊などガチンコ力士が多いんですよ。

 稀勢の里と明け荷が横だったときに、彼が「ハア、600万負けた。車買えばよかった」といっているのを聞いて仰天したことがあるんです。一晩で600万円ですよ。だけど、悔しいって顔じゃないんです。金銭感覚が違いますね。稀勢の里は博打さえやめればもっと強くなると思うのに、本当に残念です。

※週刊ポスト2011年4月15日号

関連記事

トピックス

オフの日は夕方から飲み続けると公言する今田美桜(時事通信フォト)
【撮影終わりの送迎車でハイボール】今田美桜の酒豪伝説 親友・永野芽郁と“ダラダラ飲み”、ほろ酔い顔にスタッフもメロメロ
週刊ポスト
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン