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素人に投資困難なミナミ 紳助が手出せたのはK会がいたお陰

本誌・週刊ポストでは、引退会見のずっと以前から島田紳助を大阪府警がマークしてきたことをいち早く報じた。引退後、“紳助捜査網”は安藤隆春・警察庁長官の号令でますます拡大しつつある。ジャーナリストの伊藤博敏氏が、府警捜査4課が注視する紳助の不動産ビジネスの“本丸”を追った――。

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「紳助マネー」が、大阪の繁華街ミナミの心斎橋あたりを“徘徊”していた。

飲食店ビルを扱う不動産業者がいう。

「今時、キャッシュでミナミの物件を買える人間は、指で数えられるほどしかいない。そのうちの一人が島田紳助で、ややこしい案件に手を出す業者がいれば、『紳助がカネを出してるん違うか』という話になる」

企業が入居するオフィスビルと違い、バーや飲食店が入居する、いわゆる「社交ビル」は賃借権が売買され、又貸しが横行、経営は容易ではない。

まして「ミナミ」は、東京でいえば新宿・歌舞伎町のような“活気”に溢れており、トラブルは日常茶飯事。その分、うまくやれば儲かる半面、素人が手を出せる環境にはない。

紳助はそこに打って出ていた。

大阪府警関係者は、それが可能だった理由は、紳助が引退記者会見で親しい関係と打ち明けたA氏こと元ボクシング世界王者の渡辺二郎、そして山口組系K会の会長・B氏の存在にあると睨む。

「紳助のビルのケツ持ちはK会」

というのは、ミナミを根城にする暴力団関係者はもちろん、「夜の世界」に生きるバーや飲食店の経営者、事情通のホステスにとっては“常識”だった。

本誌前号のレポートでは、大阪府警にとって紳助は「お客さん」であり、いつもマークしておくべき存在であったと指摘した。

紳助はミナミの徒歩10分圏内に4棟の社交ビルを所有。素人商売のはずなのに、なぜかトラブルの話は聞かれず、あったとしても未然に防ぐシステムを上手く築いていたようだ。

暴力団による組織犯罪を担当する府警捜査4課関係者がいう。

「家賃を払わない、転貸しする、怪しい商売をする、追い出そうとすればゴネて居座る……。そんな連中相手に単なる芸人でしかない紳助が立ち回るのは無理。むしろ彼らは有名人だから何もできないとなめてかかる。ところが紳助のミナミのビルがそうならないのは、ケツ持ちのK会のおかげではないか。とすれば、そこに金銭関係が生じると考えるのが自然でしょう」

ヤクザが関与しているのが事実なら、僕はハラを切りますよ――。

紳助は会見で見得を切った。その言葉は嘘ではないかもしれない。K会が直接関与していないという自信があるのだろう。しかし、その周辺者はどうなのだろうか。

例えば、紳助が購入したビルの前所有権者の一人がこう口を濁す。

「賃貸に関する交渉は紳助さんの会社でなく別会社としました。紳士的というよりコワモテで攻めてきた。紳助さんの会社がカネを出して買ったと知ったのは後になってから。K会との関係? もう済んだことですわ。ええやないですか」

※週刊ポスト2011年9月16・23日号

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