芸能

JK一族を巡る憎しみと罪を描く『ロイヤルファミリー』が評判

『ロイヤルファミリー』に出演しているチソン

 日本での年間レンタル数が1億を超えるという韓流ドラマ(TSUTAYA調ベ)だが、地上波放送前から評判の作品が『ロイヤルファミリー』だ。

 ストーリーは、韓国屈指の財閥“JK一族”の次男との結婚を、家長であるコン会長に大反対されたまま結婚したキム・インスクを中心に展開される。彼女は一男をもうけたが、一族からは名前すら呼んでもらえず、“K”と呼ばれていた。

 一方で、殺人の濡れ衣を着せられた孤児のハン・ジフンを陰ながら支援し、やがて彼は、優秀な検事となる。ジフンは、そんなインスクに母とも恋人ともつかない複雑な感情を抱きながら、絶大な信頼を寄せる。だが、ある事件を追ううちに、インスクに疑いの目を向けることになる。

 同作は森村誠一氏の小説『人間の証明』が原作の本格ミステリー。なぜインスクはジフンを陰ながら支援し続けたのか。執事長のオムとインスクの関係は? そもそも、なぜインスクはコン会長にここまで嫌われたのかetc.……。見れば見るほど、謎は深まるばかり。最後に笑うのは誰なのか、終わるその瞬間まで気が抜けない作品である。

 ジフンを演じる俳優・チソン(34)は、何を心掛けているのか。

「ハン・ジフンは原作にはない登場人物なので、どんなキャラクターであるべきか、表現方法を考えました。例えばファッションで。普段はスリーピースを着ていますが、何かから逃げたいとき、投げ出したいときはベストを脱いでシャツのボタンをはずすことで感情を表現しました。

 また、ジフンは検事ですが、ユニークで型破りな人物にしたいと提案しました。孤児だから暗い人生を送る、というのではなく、“インスクさえいてくれれば足りないものはない”といった部分を出したかったのです」(チソン)

『ロイヤルファミリー』DVDはTSUTAYAのみでレンタル中。DVD-BOXは11月25日に発売予定。発売元:カルチュア・パブリッシャーズ 販売元:カルチュア・パブリッシャーズ/SPO (c)MBC 2011 All Rights Reserved./(c)FUTUREONE/(c)KADOKAWA SHOTEN&SEIICHI MORIMURA ◆『韓流セレクト』(TBS月~金10時5分)にて放送中

撮影■Han Kwang-ho

※女性セブン2011年11月10日号

関連記事

トピックス

詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
【伊東市・田久保市長が学歴詐称疑惑に “抗戦のかまえ” 】〈お遊びで卒業証書を作ってやった〉新たな告発を受け「除籍に関する事項を正式に調べる」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
《不動産投資会社レーサム元会長・注目の裁判始まる》違法薬物使用は「大きなストレスで…」と反省も女性に対する不同意性交致傷容疑は「やっていない」
NEWSポストセブン
女優・福田沙紀さんにデビューから現在のワークスタイルについてインタビュー
《いじめっ子役演じてブログに“私”を責める書き込み》女優・福田沙紀が明かしたトラウマ、誹謗中傷に強がった過去も「16歳の私は受け止められなかった」
NEWSポストセブン
告示日前、安野貴博氏(左)と峰島侑也氏(右)が新宿駅前で実施した街頭演説(2025年6月写真撮影:小川裕夫)
《たった一言で会場の空気を一変》「チームみらい」の躍進を支えた安野貴博氏の妻 演説会では会場後方から急にマイクを握り「チームみらいの欠点は…」
NEWSポストセブン
中国の人気芸能人、張芸洋被告の死刑が執行された(weibo/baidu)
《中国の人気芸能人(34)の死刑が執行されていた》16歳の恋人を殺害…7か月後に死刑が判明するも出演映画が公開されていた 「ダブルスタンダードでは?」の声も
NEWSポストセブン
13日目に会場を訪れた大村さん
名古屋場所の溜席に93歳、大村崑さんが再び 大の里の苦戦に「気の毒なのは懸賞金の数」と目の前の光景を語る 土俵下まで突き飛ばされた新横綱がすぐ側に迫る一幕も
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(右・時事通信フォト)
「言いふらしている方は1人、見当がついています」田久保真紀氏が語った証書問題「チラ見せとは思わない」 再選挙にも意欲《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、夫の音楽家・塩入俊哉氏(時事通信フォト、YouTubeより)
「結婚前から領収書に同じマンション名が…」「今でいう匂わせ」参政党・さや氏と年上音楽家夫の“蜜月”と “熱烈プロデュース”《地元ライブハウス関係者が証言》
NEWSポストセブン
学歴を偽った疑いがあると指摘されていた静岡県伊東市の田久保真紀市長(共同通信/HPより)
《伊東市・田久保市長が独占告白1時間》「金庫で厳重保管。記録も写メもない」「ただのゴシップネタ」本人が語る“卒業証書”提出拒否の理由
NEWSポストセブン
7月6~13日にモンゴルを訪問された天皇皇后両陛下(時事通信フォト)
《国会議員がそこに立っちゃダメだろ》天皇皇后両陛下「モンゴルご訪問」渦中に河野太郎氏があり得ない行動を連発 雅子さまに向けてフラッシュライトも
NEWSポストセブン
参院選の東京選挙区で初当選した新人のさや氏、経世論研究所の三橋貴明所長(時事通信フォト)
参政党・さや氏が“メガネ”でアピールする経済評論家への“信頼”「さやさんは見目麗しいけど、頭の中が『三橋貴明』だからね!」《三橋氏は抗議デモ女性に体当たりも》
NEWSポストセブン
かりゆしウェアをお召しになる愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 
《那須ご静養で再び》愛子さま、ブルーのかりゆしワンピースで見せた透明感 沖縄でお召しになった時との共通点 
NEWSポストセブン