スポーツ

中日ドラ6の宋相勲 韓国LGからの指名を拒否して日本球界へ

今年のドラフトは東海大・菅野智之や東洋大・藤岡貴裕といったドラフト1位に逸材が多かったが、どっこい、下位にも有力選手が多かったと語るのは“流しのブルペンキャッチャー”とも呼ばれるスポーツジャーナリストの安倍昌彦氏だ。

* * *
2011年のドラフトは、サプライズの多い1日となった。日ハムは7巡目に誰もがノーマークの早稲田大学ソフトボール部捕手・大嶋匠を指名。小学校で軟式野球をやっていた大嶋は中学からソフトボールに転向。今季の大学リーグ戦では13試合連続本塁打を記録した大物スラッガーだ。

硬式野球の経験が一度もない異色の経歴に加え、あんこ型の愛くるしい体格。卒論のテーマは「野球とソフトバールのバッティングの比較」。

話題性はあっても硬式用のグラブはなく、現在はキャッチボール程度の練習しか行なっていない。ただ、実力は未知数ながらこう意気ごむ。

「いつかは(大学のひとつ先輩である)斎藤佑樹さんとバッテリーを組みたい」

中日は6位で韓国人投手の宋相勲(韓国・信一高)を指名。彼は福井工大福井高(福井)に2年間通っていた大型右腕だ。8月に韓国・LGからドラフト指名を受けるも、それを拒否して日本球界入りを切望した。球団は、外国人枠が取り払われる3年後までじっくり育成する方針だという。

ドラフト3日前の登板によって一躍名を上げた選手もいる。JR東日本東北の森内寿春だ。森内は都市対抗の1回戦で54年ぶりとなる完全試合を達成。来年27歳になる年齢がネックになって、指名を躊躇する球団が多かった。しかし都市対抗でのピッチングを見て日ハムが5位で指名した。

シーズンが始まれば、過去の実績は意味をなさない。上位指名選手以上に実績を上げ、下克上を達成する者がこの中から生まれても何らおかしくない。

※週刊ポスト2011年11月18日号

関連記事

トピックス

高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン