ライフ

被災地神社 「落ちない」と受験生に人気で遠方から参拝客も

3.11東日本大震災から早くも11か月が経過しようとしている。宮城県石巻市出身のコラムニスト・木村和久さんが、縁のある人々の安否を自身の足で尋ねながら、震災直後から現在の状況までをレポート。今回は震災後、人気になったとあるスポットを訪れた。

* * *
今回は受験シーズンになってから沢山のかたがお参りに来る、「釣石神社」のお話です。

震災の被害状況の報告も大事ですが、そろそろ復興の話題を出していかないといけません。石巻の少しでも賑やかな場所を紹介したいと思いまして、旧北上町へ車を走らせました。

釣石神社のご本尊は、大きな石です。これが見事、アンバランスなまま凄く出っ張って鎮座しているのです。先の大震災でも、ビクともせず、これは「落ちない」ということで、昨年から受験の神様として脚光を浴び出しました。はるばる遠くからお参りに来る人が後を絶たず、神社入り口の巨石には、何百何千と絵馬が奉納されて、いやはやびっくり仰天です。

肝心の石はバランスよく立っているというより、地面の横から突き出ている感じでしょうか。石の根元がどれだけ深く地中に潜っているかは謎です。案外隠れた部分がでかいのかもしれませんが、ビジュアル的には、いまにも落ちそうで迫力満点です。皆さん石の真下で恐る恐る記念写真を撮っていましたね。

周囲は神社以外何もないところで、昔から「落ちない」ことで有名でしたが、今回の震災でこれだけ有名になるとは思ってもみなかったでしょう。立派な全国区入りの名所、まさに災い転じて福となすでしょうか。実際は神社の入り口は、津波で被災していますから、そういう震災に対しての「お見舞い」も兼ねて、お参りしてみてはいかがでしょう。

※女性セブン2012年2月16日号

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン