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日本人の偉業紹介した本に「日本人は捨てたものじゃない」評

欧米の海軍で尊敬されている軍人から、アジアの飢饉を農業で救った男、「韓国の障害児の母」となった大和撫子など…。日本ではあまり知られていないが、各国でその偉業が称えられているスゴイ日本人たちを紹介した作家・黄文雄さんの著書『日本人だけが知らない世界から絶賛される日本人』(徳間書店・1050円)。この本を、3人の本好きに読んでもらい、感想を述べてもらった。

月に30冊以上読むというライター・コンさんは次のように話す。

「江戸時代の国学者、塙保己一は7才で視力を失うも、努力を重ねて学者となった。ヘレン・ケラーは幼いころ、母親から塙の話を聞いて励まされ、人生の目標としてきたという。なんだか嬉しい気持ちになった。日本では無名に近いものの、他国の発展に力を尽くし、いまもその国では尊敬を得ている日本人が大勢いることを知り、日本人として誇らしい思いになった。いま元気をなくしている日本人に読んでほしい本かも」

小説よりもエッセイが好きなOLのカオリさんは、

「出てくる日本人のことは恥ずかしながらほとんど知らなかった。しかし、他国のために尽力した人、冒険心に長けていた人、どの人物も素晴らしいではないか。ヘレン・ケラーが尊敬したという盲目の学者、ユダヤ人を大量虐殺から救った人、アジアの飢餓を救った人など知られていなかった素晴らしい日本人の功績が胸を打つ。私たち日本人は捨てたものじゃないぞ」

1児の母である40代のルミさんは、

「本のタイトルに日本人だけが知らないとあるが、恥ずかしながら本当にそうだと思う。改めて日本人の持つ武士道や精神力、相手をねぎらう気持ちなどに心が引き締まる思いがした。その日本人の血が私の中にも流れているかと思うと、やはり誇りに思う。先人の行いに目を向け、彼らの実像を知ることで、いまの時代に生きている私たちが学べることは多いと感じた」

※女性セブン2012年2月16日号

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