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2012.03.07 07:00  週刊ポスト

自己弁護に徹していた班目安全委員長 学者の良心に目覚める

 口では威勢のいいことをいうが実行する意思も手腕もない元祖「言うだけ番長」の前原誠司・民主党政調会長は、紙面でそう評した産経新聞記者の会見参加を拒否し話題になったが、前原氏のライバルで、言うことがクルクル変わる「自己弁護士」こと枝野幸男・経済産業相は、嘘ばかりで周囲を危険に晒す「原発ウラ番」である。

 短期間に入閣3回と幹事長を歴任し、いまや大物顔で大臣席に座っているが、民間事故調が「官邸の過剰介入」と断じた通り、「元番」の菅直人・前首相とともに原発事故と放射能汚染の戦犯として、国民に土下座して政界引退するのが筋の「腐ったミカン」である。

 それを国民に忘れてもらいたい枝野氏は、東京電力の料金値上げをさんざん批判し、国民の味方を装ってきたが、ここにきて本性を見せた。今度は突如として、「原発再稼働がなければ電気料金は5%とか10%、15%というレベルで上がる」と、なりふり構わず原発再稼働に走り始めたのだ。

 理由は、「元パシリ」の裏切りに焦ったからだ。ともに原発事故の対応にあたった班目(まだらめ)春樹・原子力安全委員長は、当初は枝野氏と一蓮托生で自己弁護ならぬ「事故弁護」に徹していたが、ここにきて足を洗う覚悟を決めたようだ。国会事故調の質疑で、原発事故後、「ただちに健康に影響はない」と国民に言い続けた枝野氏を突き放した。

「われわれ原子力をやっている人間からは、『ただちに影響はない』というと、晩発性の癌の影響はあるといっているように聞こえる。ああいう発言はしない。ですから、当時の官房長官に私が何かサジェスチョンしたことはない」

 この証言によって、やはりあの“キメ台詞”は、素人の枝野氏が何の根拠もなくバラ撒いた「安全デマ」だった疑いが強まった。さんざん悪さをしてきた枝野氏は共犯者のチクリに背筋が寒くなったに違いない。

 ウラ番相手のケンカに肚を決めた班目氏は、二の矢を放つ。枝野大臣以下経産省が総力をあげる原発再稼働について、会見で「ストレステストだけでは安全とはいえない」とストップをかけたのだ。枝野氏も経産省も「パシリの豹変」に慌てふためいた。

「枝野はなんとしても自分の手で原発再稼働を成し遂げたい。そうすれば財界の後押しでポスト野田も狙えると計算している。それに対して班目氏は事故対応に失敗したという汚名を返上するために、この際、原発の耐震設計指針や防災指針を見直し、規制を強化する報告書をまとめる決意を固めたようだ。これに関しては、ようやく学者の良心に目覚めたと評価してよい」(民主党エネルギーPTのベテラン議員)

※週刊ポスト2012年3月16日号

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