国内

自己弁護に徹していた班目安全委員長 学者の良心に目覚める

 口では威勢のいいことをいうが実行する意思も手腕もない元祖「言うだけ番長」の前原誠司・民主党政調会長は、紙面でそう評した産経新聞記者の会見参加を拒否し話題になったが、前原氏のライバルで、言うことがクルクル変わる「自己弁護士」こと枝野幸男・経済産業相は、嘘ばかりで周囲を危険に晒す「原発ウラ番」である。

 短期間に入閣3回と幹事長を歴任し、いまや大物顔で大臣席に座っているが、民間事故調が「官邸の過剰介入」と断じた通り、「元番」の菅直人・前首相とともに原発事故と放射能汚染の戦犯として、国民に土下座して政界引退するのが筋の「腐ったミカン」である。

 それを国民に忘れてもらいたい枝野氏は、東京電力の料金値上げをさんざん批判し、国民の味方を装ってきたが、ここにきて本性を見せた。今度は突如として、「原発再稼働がなければ電気料金は5%とか10%、15%というレベルで上がる」と、なりふり構わず原発再稼働に走り始めたのだ。

 理由は、「元パシリ」の裏切りに焦ったからだ。ともに原発事故の対応にあたった班目(まだらめ)春樹・原子力安全委員長は、当初は枝野氏と一蓮托生で自己弁護ならぬ「事故弁護」に徹していたが、ここにきて足を洗う覚悟を決めたようだ。国会事故調の質疑で、原発事故後、「ただちに健康に影響はない」と国民に言い続けた枝野氏を突き放した。

「われわれ原子力をやっている人間からは、『ただちに影響はない』というと、晩発性の癌の影響はあるといっているように聞こえる。ああいう発言はしない。ですから、当時の官房長官に私が何かサジェスチョンしたことはない」

 この証言によって、やはりあの“キメ台詞”は、素人の枝野氏が何の根拠もなくバラ撒いた「安全デマ」だった疑いが強まった。さんざん悪さをしてきた枝野氏は共犯者のチクリに背筋が寒くなったに違いない。

 ウラ番相手のケンカに肚を決めた班目氏は、二の矢を放つ。枝野大臣以下経産省が総力をあげる原発再稼働について、会見で「ストレステストだけでは安全とはいえない」とストップをかけたのだ。枝野氏も経産省も「パシリの豹変」に慌てふためいた。

「枝野はなんとしても自分の手で原発再稼働を成し遂げたい。そうすれば財界の後押しでポスト野田も狙えると計算している。それに対して班目氏は事故対応に失敗したという汚名を返上するために、この際、原発の耐震設計指針や防災指針を見直し、規制を強化する報告書をまとめる決意を固めたようだ。これに関しては、ようやく学者の良心に目覚めたと評価してよい」(民主党エネルギーPTのベテラン議員)

※週刊ポスト2012年3月16日号

トピックス

米・ニューヨークで開催された全米野球記者協会(BBWAA)主催の晩餐会に大谷翔平選手と妻の真美子さんが出席(共同通信)
《大谷翔平と晩餐会に出席》真美子さんが選んだイヤリングは1万6500円! 庶民的プライスながらセンス溢れるさすがのセレクト
NEWSポストセブン
中道改革連合の松下玲子氏(時事通信フォト)
《「中道改革連合」が大混乱》菅直人元首相の後継・松下玲子氏「原発再稼働反対です」の炎上投稿の背景に燻る “立憲左派の党内造反”、外国人住民投票権提案で過去に炎上も
NEWSポストセブン
八角理事長(左)の胸中は…(右は白鵬氏/時事通信フォト)
八角理事長は白鵬氏の「日本相撲協会との連携」発言をどう受け止めたのか? 「アマチュアを指導していくのが私たちの役目」の真意は
週刊ポスト
昨年7月に遺体で発見された女優・遠野なぎこ(右・ブログより)
遠野なぎこさん(享年45)が孤独死した自宅マンションの一室に作業服の「特殊清掃」が…内装一新で「新たな入居者の募集へ」
NEWSポストセブン
11の宗教団体に緊急アンケートを実施(創価学会/時事通信フォト)
《11大宗教団体緊急アンケート》高市政権と「中道」の評価は? 長年のライバル関係ながら新党を支援する側に立つ創価学会と立正佼成会はどうするのか
週刊ポスト
書類送検されたことが報じられら米倉涼子
米倉涼子、近く表舞台に復帰へ…麻薬取締法違反の容疑で書類送検も「一区切りついたと認識」で進む映画の完成披露試写会の最終調整 メディアの質問はNGに
NEWSポストセブン
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された事件で1月21日、元交際相手の大内拓実容疑者(28)が逮捕された
“ストーカー魔”大内拓実容疑者の事件当日の足どりを取材 ツーリング仲間の母親は「悪い子じゃない」「友達だったことは間違いないですが…」 《水戸市・ネイリスト女性刺殺》
NEWSポストセブン
年頭視閲式に出席された皇后雅子さま(2026年1月23日、撮影/JMPA)
《品位と品格を感じる》雅子さま、10年前にもお召しになったロングコートでご出席 皇宮警察へのお気持ちが感じられる天皇ご一家の青系リンクコーデ
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんの「自宅で運動する」オフシーズンとは
《真美子さんのヘルシーな筋肉美》大谷翔平夫妻がリフレッシュする「自宅で運動する」オフシーズン…27万円の“肩出しドレス”を晩餐会に選んだ「別人級の変貌」
NEWSポストセブン
「憲法改正」議論も今後進むか(高市早苗・首相/時事通信フォト)
《改憲勢力で3分の2超の予測も》総選挙後・政界大再編のカギとなる「憲法改正」 “安倍政権でさえ改憲原案提出なし”というハードルの高さ 高市首相に問われる決意と覚悟
週刊ポスト
イギリス出身のお騒がせインフルエンサー、ボニー・ブルー(TikTokより)
《歩いて帰れるかどうか不安》金髪美女インフルエンサー(26)が“12時間で1057人と関係を持つ”自己ベスト更新企画を延期した背景
NEWSポストセブン
Netflixドラマ『地獄に堕ちるわよ』にて細木数子さん役を演じる戸田恵梨香(時事通信フォト)
《出産から約3年》女優・戸田恵梨香の本格復帰が夫婦にとって“絶妙なタイミング”だった理由…夫・松坂桃李は「大河クランクイン」を控えて
NEWSポストセブン