国内

ブスと呼ばれるのは平気な木嶋佳苗 ただし田舎者扱いは嫌い

 首都圏で起きた連続不審死事件で、男性3人の殺人罪などに問われ、3月12日、検察から「死刑」を求刑された木嶋佳苗被告(37才)。

 お世辞にも美人とはいえないルックスと、15号サイズのぽっちゃり体形。にもかかわらず、多くの男性を手玉にとり、多額のカネを貢がせてきた。まるでビジネスのように、ターゲットを見つけ、お金を吐き出させては次のターゲットに移っていった。

 公判では、“つきあっていた”男性に対する思いやりは一切感じられず、遺体の写真がスクリーンに映し出されても表情を変えなかった。

 そんな彼女が、一貫してプライドを持って語ったのは、「セックスの力」と「セレブな自分」。

 逮捕される前、「かなえキッチン」と題して綴っていた彼女のブログは、セレブな食事やブランド品で彩られていた。男性たちを騙して手に入れたお金で真っ赤なベンツを購入し、最上級の料理学校に通った。君島十和子さん(45才)行きつけの美容室に通い、君島さんと同じ担当美容師を指名していた。ネットオークションでは梨花(38才)愛用の麦わら帽子を購入。叶姉妹に憧れ、その言葉遣いまで真似した。

 多くの女性は、木嶋被告が自信満々に語ることに驚いている。しかし、彼女の生い立ちを振り返ると、彼女が美醜という価値観に重きを置いていないことがわかる。裁判でブスといわれたときも、「それが何か?」といわんばかりの無表情だった。

 唯一の弱点といえば、“田舎者扱い”されることか。公判を傍聴し続けているコラムニストの北原みのりさんはこう語る。

「被害者の遺族のかたが、“練炭で何かをするというのは、北の国の人の発想”といったとき、木嶋被告は思いきり首を傾げて、口角を下げ、“はあ?”とバカにしたような笑みを一瞬浮かべました。“田舎者扱い”されるのが嫌だったと感じられました」

 作家・内藤みかさんは、彼女の「いびつな自尊心」に注目する。

「私の周りにも風俗で大金を稼いでいた子がいますが、みんな年をとるとともに、結婚したり、普通の仕事をしたりしています。それは、自分の容姿のことを理解しているので、もう稼げないということがわかるから。

 しかし、彼女の場合は、容姿ではなく、セックス力だとかセレブだとか、ちょっとずれたところで向上心を発揮していたから“降りる”ことができなかったのでしょう。女友達がいないタイプに見えます」

※女性セブン2012年3月29日・4月5日号

関連記事

トピックス

六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン