ライフ

ほうれん草の上手なゆで方 2株に分け根元から熱湯に入れる

 46才で料理研究家としてデビューしてから、東京・田園調布の自宅で料理教室を主宰するかたわら、『きょうの料理』『あさイチ』(ともにNHK)などで人気の鈴木登紀子さん(88才)。“ばぁば”こと鈴木さんが「あく抜き」の上手な方法を教えてくれた。

 * * *
 えぐみの強い春野菜をはじめ、お料理をすっきりした味わいに仕上げるには、素材がもつ「あく」を上手に抜くことが肝要です。

 たけのこや大根、ごぼうの下ゆでに米糠を使いますと、糠があくを吸収してくれます。糠がなければ、お米のとぎ汁、あるいはお米を大さじ1ほど加えてゆでてもよろしいのよ。

 うどやれんこんにはお酢。お酢を1~2滴落とした水に切る端から放すことで、味も色もきりっとします。ただし、あまり長いこと放置しませんよ。3~4分置きましたら、必ず真水でサッと洗ってくださいね。ゆでるときも同様に、お酢をほんの少し入れますと、色白に仕上がります。

 また、本来の旬は冬ですが、一年中出回っているほうれん草や小松菜などの青菜は、日本の食卓に欠かせないおひたしの代名詞です。

 たとえばほうれん草。大抵の人は、沸いたお湯の中に1束丸ごとバサッと入れるようですが、これではお湯の温度が急激に下がり、再び煮立つまでにたいそう時間がかかります。待つ間にほうれん草はクタクタ、どんどんあくが出て、お鍋の中は真っ黒な「悪の巣窟」と化してしまいます。

 青菜はシャキシャキした歯ざわりが身上。2株ずつ小分けにし、塩をひとつまみ落とした熱湯に、ほうれん草を根元のほうから入れます。

 煮立ってきたらサッと菜箸で裏返し、次に煮立ったところで冷たい水に取り、あくを除きます。これを繰り返します。

 なお、水けは“拝み絞り”で。布巾で包み、仏様に手のひらを合わせるように頭を下げ、心と力を込めて、しっかり絞りましょう。

※女性セブン2012年5月3日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン