芸能

『ATARU』で注目サヴァン症候群 電話帳、百科事典も丸暗記

 初回平均視聴率19.9%を記録したSMAP中居正広(39)の主演ドラマ『ATARU』(TBS系)。中居が演じるのはサヴァン症候群の青年の役。刑事と協力しながら、特殊能力により事件を解決していくが、このサヴァン症候群とはいったいどのような症状なのか? 

 医師で作家の米山公啓氏はこう解説する。

「記憶力が非常に優れている、計算などの数学的な能力が非常に高い、など特定の分野において並はずれた能力を発揮します。一方で、自閉症や知的しょう害により、他人とうまく話せないなど、コミュニケーション障害の人が多いのが特徴です」

 第61回アカデミー賞を受賞した映画『レインマン』では、ダスティ・ホフマンがサヴァン症候群の実在の男性を演じた。モデルのアメリカ人・故キム・ピーク氏は、常人では考えられない記憶力を持つ。

 生後18か月で本の丸暗記を始め、本を読み聞かせるとすぐに記憶。小説から、電話帳、百科事典まであらゆる本を読破し、あっという間に記憶した。9千冊以上の本の内容をすべて頭の中にインプットしたという。また、全米のありとあらゆる町の地図を頭の中に“コピー”しているため、道に迷うことはなかったそうだ。こうした能力にはNASAも興味を持ち、長期にわたって脳のスキャン検査を実施したほどだ。

「ほかにもカレンダーで、○年後の何月何日が何曜日なのか、ということを瞬時に計算して答えられる人もいます。サヴァン症候群の原因は特定されていませんが、右脳が映像的な処理だとかイメージをとらえるのに対し、左脳が論理や言語を司りますが、サヴァン症候群の人は右脳が発達しているケースが多いです」(米山氏)

 その原因には諸説あり、特定には至っていないという。『ATARU』では、中居がいったいどんな特殊能力を見せ、事件を解決に導くのか――

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