芸能

塩谷瞬の二股騒動 冨永愛より園山真希絵が女の株上げた理由

 どうでもいいけど面白展開が続いて目が話せない俳優・塩谷瞬の「二股騒動」。大人力コラムニスト・石原壮一郎が語る「大人に必要なことはすべてニュースから学べる」。今回のテーマは「『二股騒動』から強引に学ぶ3つの大人の教訓」だ。

 * * *

 当事者以外にとってはどうでもいい話ですが、俳優・塩谷瞬の「二股」が大きな話題を呼んでいます。モデルの冨永愛と料理研究家でタレントの園山真希絵の両方に対して、ほぼ同時期に結婚の約束をしていたとのこと。日に日に騒動が拡大してもう逃げられないと覚悟を決めたのか、塩谷は5月1日、マスコミ各社にコメントをファックスで送ります。さらに同じ日にマスコミの前にも登場し、二度にわたって会見をしました。

 もちろんホメられたことではありませんが、二股というのは、まあ世間一般にもよくある話です。する側になるかされる側になるかはさておき、自分が当事者にならないとも限りません。今回の件を他山の石にしつつ、いろんな教訓を学ばせてもらいましょう。

 まず会見から学びたいのは、「細かく説明しようとすると墓穴を掘る」ということ。塩谷は、冨永と園山に二股がバレたのは何日で、ふたりに何日に謝って……などと、具体的に日付を示しながらコトの経緯を説明しました。しかし、さっそくいくつかの矛盾点を指摘されて、不誠実な男という印象をさらに強めています。

 タレントじゃなくて一般人の二股でも、いきさつや思惑をすべて正直に話すわけにはいきません。微妙にいい子になろうとしたまま事情を説明しても、必ずどこかで話が破綻します。どうせ破綻するなら、「両方とも大好きで、両方と結婚できる気がしていました」ぐらい無茶なことを言ったほうが、みんな呆れて突っ込まなくなるでしょう。

 された側としてはどうか。言うまでもなく両方ともお気の毒なのですが、「人として許されない」と怒りをあらわにした冨永より、ブログを通じて「いちいちしょぼくれてるなんて、一度しかない人生の一秒がもったいないです」と吹っ切れている様子を強調している園山のほうが、より大きく株を上げている印象があります。「二股の相手が(友達の)愛ちゃんでよかった」と言っていたという話もあるとかないとか。そりゃ本心はわかりませんけど、大人の粘り腰を発揮した見事な強がりっぷりです。

 自分が二股をされたときは、素早く立ち直ったことをアピールした上で、もうひとりの被害者を心配する余裕を周囲に見せ付けましょう。騙した相手のことも、「今後は心を入れ替えて、いつか幸せを見つけてくれるといいんだけど」と心配してあげれば、器のでかさを印象づけつつ、一時期はまんまと騙されていた自分のウカツさをごまかせそうです。

 そしてもうひとつ学びたいのが、しょせんは他人の色恋沙汰を熱く語ることのみっともなさ。当事者の心理を詮索したり、それぞれの落ち度を指摘したり、「けしからん!」と本気で腹を立てたり、いずれにせよ熱く語った時点で「あらら、この人ったら……」と思われてしまうでしょう。もちろん、騒動を題材にこういう記事を書くのも同じこと。二股に対する対応だけでなく、そういう意味での反面教師としてもお役にたてれば幸いです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン