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11頭のパンダ育てた和歌山の動物園 成功の秘密に民間経営も

 東京・上野動物園のジャイアントパンダ、シンシン(7才)の赤ちゃんが11日の朝、肺炎が原因で死んでしまったが、死亡率は6割を超えるというパンダの赤ちゃん。しかし、日本にはパンダの繁殖に何度も成功している動物園がある。創業34年、近畿圏最大のサファリパーク南紀白浜アドベンチャーワールドだ。

 動物園ライターの森由民さんがこう説明する。

「この動物園では、2001年に1頭が死産、2005年に双子のうち1頭が生後1週間で亡くなったことがありましたが、残り11頭の赤ちゃんを全て健康に育て上げることに成功したんです」

 当初、2頭しかいなかった同動物園だが、現在では12頭のパンダを飼育中。これは生息域である中国の飼育施設を除くと世界最多。

 日本パンダ保護協会事務局長の斉鳴さんは「和歌山の秘密」をこう指摘する。

「アドベンチャーワールドは『上野動物園』と違って、国や自治体の管轄ではなく民間経営なんです。

 パンダの繁殖のために中国から専門の研究員を常駐させたり、稀少動物の繁殖研究に詳しい神戸大学から専門家を招へいしたり、自由にいろんな工夫を重ねているんです。それが奏功しているのではないでしょうか」

※女性セブン2012年8月2日号

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