芸能

ブレイク中のHi-Hi 「パスタ巻いてる?」誕生の秘密語る

「パスタ巻いてる?」の誕生の秘密を語ったHi-Hi

 漫才師No.1 決定戦『THE MAZAI 2011』(フジテレビ系)で4強入りし、ブレイクしたお笑いコンビHi-Hi。そのボケ担当の上田浩二郎(38才)がノンフィクション小説『リストラ芸人』(講談社)を上梓。岩崎一則(38才)とコンビを組み、芸人を“リストラ”されてトラック運転手になり、芸人としての活動を再開してからも月収0円など数々の苦難を乗り越えて注目を集めるようになるまでを綴っている。その彼らに、苦節18年の芸人生活についてぶっちゃけてもらった。

――18年の間、挫折感やつらい気持ちはありましたか?
上田:バカだから忘れちゃうんすよ、俺たち。クビになったときとか、最初はあるんすよ。
岩崎:う~ん。ホントそのときだけかもしれないですね~。
上田:芸人を辞めてすぐバンドを始めてるんで、目の前に楽しいことがあると、あんまりね。

――『THE MANZAI』で4強入りして、それからの仕事環境というのは?
上田:180度ガラッと変わりましたね。今まで全然仕事が無かったのが、ババババッと。
岩崎:だからお仕事をいただけてほんとにうれしいですよね。

――収入が0円だった月もあったとか。
上田:去年の10月ですね。他の月も8千円とかもありましたね。
岩崎:4千円とかね。
上田:去年がいちばんつらかったんですよ、金銭的にも仕事的にも。12月の『THE MANZAI』まではテレビも全く出てないですから。

――ちなみに、年収は何倍になりましたか?
上田:何倍…、え~(考えながら)。
岩崎:あぁ、0が増えましたよね、さすがに。
上田:8億4千万円なんで~。
岩崎:0が何個増えてるんだ(笑い)。4千円とかに比べたら0は1個ぐらいは増えてるかな。

――岩崎さんは、いまだに上田さんの両親が経営するアパートの上田荘に住んでるってホントですか?
岩崎:あ、住んでます。ちょっとまだ家賃滞納が払い切れてないので。あと3年ぐらいですね~。なので、それ払ったら考えようと思って。

――ひとりで住んでるんですか?
岩崎:いえ今、彼女と一緒に。六畳一間なので、さすがにふたりでは。早く引っ越したいんですけど、滞納があるんで。

――上田さんのご両親はなんて言ってるんですか?
上田:早く金返せって言ってます。うちの親も江戸っ子なんで、あんま気にしてないですけど。

――常に彼女がいるという岩崎さんですが、どういうところで出会ってつき合うんですか?
上田:mixiだろ。
岩崎:いまの彼女はそうですけどね。でも性格ですよね、やっぱり。

――話は変わりますが、人気ネタの「パスタ巻いてる?」が生まれたきっかけは?
上田:コンパで「じゃあ、女子に質問ある人~?」、「は~い」って手を上げて、「パスタ巻いてる?」とかふざけて言ってたんですよ。それを一緒に飲んでる芸人とかが面白いって言ってくれて女の子もすごい笑うんで、ネタに入れるようにしたんですね。だから飲み会とやってることは変わらないですね。

――『THE MANZAI』決勝で上田さんの「お前の18年間を放りこんでこい」ってアドリブは名言ですよね、あのときどんな心境だったんですか?
上田:あのときはホントに楽しくてしょうがなかったんですよ、決勝のあの場が。もう優勝しようなんて1ミリも考えてなかったんで、“自分の中で楽しい”“お客さんもウケてくれてる”ってときに(岩崎の)ネタが飛んだんです。上向いたんで、「あれ、飛んでんなコイツは」ってすぐ分かって。

 そこで慌てることはなかったですね、ふたりとも。“もう関係ねえや”と開き直ってやれてたんで。もうライブの感覚です。だから思わず出たんですよね。今まで「すげえな~」ってテレビで見てたこんな夢のようなところに自分らがいる。元々はホント、ただのクソ芸人でしたから、それで別にどうしたっていう感じになって「いいよ、お前、行けよ! 18年間放りこんでこい!」って。

――そのとき岩崎さんはどんな心境でしたか?
岩崎:ぼくも別にネタが飛んだことへの焦りが全くなくて、次、何言おうかなってときにあの言葉がきたんで。ふざけて言ってる感じがすごく伝わってきたので、何言ってるんだ?っていう気持ちでしたね(笑い)。

――ふたりは対照的ですが、仲もすごくいいんですか?
上田:仲いいですね、すごく。
岩崎:あー、そうですねー。

――岩崎さん、何か不満がありますか?
岩崎:不満というか確かに。
上田:あんのか、てめぇコノヤロー?
岩崎:こういう感じで一方的に言われるだけなんで(笑い)。だからぼくは別にそんなに…。
上田:気にしないんですよ。こうしたい、ああしたいって言っても、「ほぉ」とか言って。俺が何を言っても響かないんです。いいところでもあるし、悪いところでもあるんですよ。

――この正反対さがいいんでしょうね。
上田:だいたい焦ったりネガティブなことを言うのはぼくなんですけど、こいつは何を根拠にドンと構えてるのか全くわかりませんけど、いつもポジティブなことしか言わないですね。
岩崎:そうですね。あんまりいやなこと考えないタイプなんで。
上田:人の悪口言わないですね。あとグチ言わない。仏です、もう。
岩崎:はははっ(笑い)。淡泊っちゃ淡泊ですよね。

【Hi-Hi(ハイ・ハイ)】
高校の同級生だった上田浩二郎(ボケ担当)と岩崎一則(ツッコミ担当)が1994年に結成。吉本興業に所属するが、2年後、“リストラ”され一旦芸人を辞め、トラック運転手に。その2年半後、活動を再開。これまでにコンビ名を5回変え、今に至る。昨年、『THE MANZAI2011』の最終決勝の4組まで勝ち上がりブレイク。上田のネタ「最近どう? みんな、パスタ巻いてる?」が人気でナインティナインの岡村隆史も気にいって使っている。

関連記事

トピックス

ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
山本アナ
「一石を投じたな…」参政党の“日本人ファースト”に対するTBS・山本恵里伽アナの発言はなぜ炎上したのか【フィフィ氏が指摘】
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン
今年の夏ドラマは嵐のメンバーの主演作が揃っている
《嵐の夏がやってきた!》相葉雅紀、櫻井翔、松本潤の主演ドラマがスタート ラストスパートと言わんばかりに精力的に活動する嵐のメンバーたち、後輩との絡みも積極的に
女性セブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
思い切って日傘を導入したのは成功だった(写真提供/イメージマート)
《関東地方で梅雨明け》日傘&ハンディファンデビューする中年男性たち デパートの日傘売り場では「同い年くらいの男性も何人かいて、お互いに\\\\\\\"こいつも買うのか\\\\\\\"という雰囲気だった」
NEWSポストセブン
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン