スポーツ

山口香 谷亮子の五輪代表選出に憤慨し提訴考えたこともあった

 1月29日に発覚した女子柔道の暴力・パワハラ問題で、女子柔道界のふたりのスター選手が対照的な言動をし、話題となっている。

「礼儀正しく、裏表のないまじめな人。現役時代から、暴力を振るう場面は一度も見たことがない」

 暴力を振るったと告発された園田隆二監督(39才)をこうフォローしたのは、五輪で2度、世界選手権で7度の金メダルを獲得した、生活の党の谷亮子参議院議員(37才)だ。

 一方、暴力問題について選手たちから最初に相談を受け、「私がサポートした」と明かしたのが、筑波大学准教授で日本オリンピック委員会の理事を務める山口香(48才)。現役時代に全日本選手権10連覇を達成し、ソウル五輪で日本女子柔道界初となる銅メダルを獲得したパイオニアだ。ある柔道関係者がこう説明する。

「山口さんは引退後、イギリスに留学し、一般企業に勤めるイギリス人と結婚しました。一人息子のママとして距離を置いたところから日本柔道を見つめ直せたんでしょう。20年以上前から変わらない練習や根性論、不明確な代表の選考基準など、日本的な問題に切り込みたいと、帰国後には常に批判の声を上げていました」

 2007年、五輪代表を選考するとされていた大会では、福見友子選手が谷に勝った。にもかかわらず、谷が代表に選ばれたことに、山口は憤慨。全日本柔道連盟強化委員の身でありながら、山口はスポーツ仲裁裁判所への提訴まで考えたという。

「山口さんは趣味が韓流ドラマですから、勧善懲悪というか、最後は正義が勝つ! みたいな熱い思いもある人ですよ。谷さんは古い体質の日本柔道界でかわいがられ、その後も柔道人気の恩恵を受けて政治家にまでなったんです。熱い思いは山口さんと同様にあるんでしょうが、根本が違うんですよね…」(前出・柔道関係者)

※女性セブン2013年2月28日号

関連記事

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン