看板メニューの煮込み400円は、甘くない焼酎ハイボールに合う


 そして、彼らの異口同音はさらに続く。

「ママが目の前で作ってくれるつまみがどれもうまいのよ。煮込みは看板だし、ギョーザにポテトサラダに…。メニューになくても、頼めばちょいちょいとやってくれるよ」(50代。自称・月給取り)

「肉じゃがとかポテトサラダとかは、みんなが食べるんで多めに作るみたいだね。これが残ると、翌日にコロッケにしてくれるんだけど、これが狙い目でね。うまいんだぞー」(60代。自称・悠々自適人)

「できないものはできないけどね。明日カレー作っといてよなんて前の晩に頼んで帰るお客も珍しくなくて。そういうの、うれしいですよ」(ママ)

 ところで、その旨い肴に合わせる酒は何だ。

「ここんとこ焼酎ハイボールを比較的多く飲んでるね。甘くなくて変な抵抗もなくて飲みやすいんだ。だから、最初の酒にする日もあったり、中継ぎ酒にして目先を変えたりもできて、おもしろいですよ」(50代自由業)。これにもみんながうなずいている。

 店は年中無休。正月3が日も開いている。

「ぶらさがってる赤提灯の灯が消えてたら、来てくれたお客さんががっかりするからね。身体の具合がよっぽど悪くならないかぎり、この灯は消さないよ」

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