国内

小和田夫妻 雅子さまを追ってオランダへ日本から発っていた

 オランダでの王位継承行事ご出席のため、皇太子ご夫妻が日本を出発した4月28日の翌日夜9時半過ぎ、都内の隠れ家的な寿司店を1組の老夫婦が訪れた。

 この老夫婦こそ雅子さまのご両親・小和田恆(ひさし)さん(80才)と優美子さん(75才)夫妻だった。外務省のエリート官僚として事務次官や国連大使などを歴任した恆さんは現在、オランダ・ハーグにある国際司法裁判所判事を務め、基本的には優美子さんとともに同国で暮らしている。

 この日、夫妻は大好きだというお寿司を心ゆくまで堪能すると、「明日、朝10時の飛行機でオランダに戻らなきゃならないの。また夏に帰ってくるわ」と女性客や店主に言い残して店を後にした。そして翌4月30日、朝7時半過ぎ、小和田邸前に迎えに来たハイヤーに乗り込み、ふたりは娘・雅子さまを追ってオランダへと旅立っていった──。

 即位式の翌5月1日夜──皇太子ご夫妻が宿泊されていたホテルを、小和田夫妻が訪ねた。皇太子ご夫妻と一緒にお茶を飲みながら、3時間ほど前日の即位式について歓談されたという。

 この面会は、新聞・テレビでも報じられたが、誰もがオランダに赴任中の小和田夫妻が、自分たちの住む国へ久々のご公務としてやってきた娘を訪ねたものと、思ったはず。しかし現実は、雅子さまを追いかけて、2日遅れで日本からオランダへと渡り、現地で面会したのだった。

 小和田夫妻が日本にいたのには理由がある。それは、今回のオランダ訪問が決まるまでの約1か月間、休暇を取って日本に戻り、雅子さまと直接相談のやりとりをするためだった。

 オランダ側から招待を受けたのは3月初め。回答の期限は3月上旬だったが、雅子さまは逡巡を繰り返され、その回答を1か月以上引き延ばされた。これには風岡典之宮内庁長官からも異例の苦言が呈されるなど、波紋を広げることとなり、雅子さまの悩みは大きくなるばかりだった。そんな雅子さまを支えたのが、小和田夫妻だったのだ。

「小和田さんは3月下旬に帰国されました。恆さんは帰国して間もない3月27日に、安倍晋三首相と面談しています。このとき、雅子さまのオランダ訪問について首相に相談されたそうです」(外務省関係者)

 その後はずっと東京に滞在していたのだが、3月末には、都内の高級中華料理店で皇太子ご一家と一緒に食事をされてもいる。

「皇太子ご一家、さらに雅子さまの妹の池田礼子さん一家もお誘いになって食事会を開かれたようです。1人3万円のコースを召し上がったみたいですね。そこでもオランダ訪問の件が話題になって、恆さんが“行けそうですか?”と質問すると、皇太子ご夫妻は“そのつもりです”とお答えになったそうです。

 しかし、やはり雅子さまは困惑の表情をされていたみたいで…。恆さんは心配になったようで、それからオランダ訪問が決まるまで、雅子さまを励ますために何度も電話をしていたそうです。優美子さんも、ひそかに雅子さんのもとを訪れていたという話もあります」(前出・外務省関係者)

 さらに恆さんは、オランダ王室への根回しも行っていたという。

「小和田夫妻としては、雅子さまがオランダ訪問という“成功体験”をされることが、病状の快方にとってとても重要なことだと考えたようです。そのため、恆さんは自らのルートを使って、オランダ王室に“返答はギリギリまで待ってほしい”とか、“オランダに行ってからも行事への出席が直前になって取りやめになる可能性もあるが理解してほしい”などと説明したそうです。小和田家にとっても、今回のオランダ訪問は、雅子さまの健康回復のための大きなチャンスと考えていたんです」(前出・外務省関係者)

※女性セブン2013年5月23日号

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン