ビジネス

牛丼のつゆだく 築地発祥説、華原朋美でブーム…を吉野家解説

 激安戦争が続く牛丼3大チェーンでは、現在、並盛280円。安さに加えて、“早い”“うまい”というのが魅力だが、食べ方に自分なりの“こだわり”を持っている人も多いのでは? 代表的なのが“つゆだく”だ。
 
「つゆだくで!」そう注文するとだいたいの牛丼店では、具材のつゆを多めに入れて出してくれる。このときのつゆの量だが、実は明確に決められているという。松屋フーズ、すき家を展開するゼンショー、吉野家とも「量は決まっています」と回答。しかし、具体的な量については3社とも非公開だそうだ。

 そもそも、つゆだくというオーダーの方法は、いつから始まったものなのか? 

「時期ははっきりしていませんが、築地市場内にある本店では、時間のない中で食事をとらなければいけない魚河岸で働くお客様が多くいらっしゃっていました。中にはつゆを多めにしてほしいと希望するお客様もいらっしゃったようで、従業員同士のやりとりをスムーズにするため“つゆだく”というオーダー名を使うようになったといわれています」(吉野家の広報担当者)

 このオーダーがメジャーになった理由のひとつに歌手・華原朋美の存在がある。1990年代、音楽番組に出演した際、吉野家で牛丼をつゆだくで注文していると明かしたのだ。

「それを機に、若者の間でつゆだくがブームになったと聞いています。当社としてはもちろん、つゆの量もねぎの量もノーマルなものを自信を持っておすすめしていますが、お客様のニーズにお応えすることも大事だと思っていますので」(前出・広報担当者)

 つゆだく以外にも、吉野家には“特殊オーダー”は存在している。吉野家ファンの間では、以下のようなものが知られている。並盛ならすべて価格は280円だ。

・「つゆだく」(つゆ多め)
・「つゆだくだく」(さらにつゆ多め)
・「つゆぬき」(つゆ少なめ)
・「ねぎだく」(玉ねぎ多め)
・「ねぎぬき」(玉ねぎ少なめ)
・「かるいの」(肉の量はそのままでご飯のみ少なめ)
・「あたまの大盛」(ご飯の量は少なめで肉のみ大盛り)
・「あたまの特盛」(ご飯の量は少なめで肉のみ特盛り)

 ちなみに吉野家第一号店の築地店では、「つめしろ」(冷えたご飯の牛丼)や「とろだく」(脂身の多い肉の牛丼)といったちょっと珍しい“特殊オーダー”もあるようだが、こちらは築地店のみで常連限定。他の店舗ではやっていない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン