ライフ

某俳優夫妻飼い犬の噛み付き事件 ペット専門家による見解は

 ペットの犬のリードを子供に持たせて散歩している光景を見かけることがあるが、実はこれ、ものすごく危険なことなのだという。科学的な理論に基づく犬のしつけを指導する「Can! Do! Pet Dog School」の主宰者・西川文二氏が、その危険性を解説する。

 * * *
 某俳優夫妻所有のドーベルマンが、同じマンションに住む住人に噛みついた、っていうニュース。慰謝料がどうとか、被害者側の転居に伴う損害をマンションの管理会社が請求したとか、いろいろ報じられてたけど私めのシッポが、いや聞き耳がピンと立ったのは、その事故の際に犬のリードを手にしていたのが、なんと6歳の子供だったっていうくだり。

 ドーベルマンを6歳の子供がコントロールできるん? 思いっきりダッシュしたら、大人だって引き倒されかねない。なにもこの事件に限らない、子供にリードを持たせるってのは。危険なことを百も承知のはずなのに、小さな子供になぜ飼い主は、リードを持たせてしまうのか? 答えは明白。「リードを持たせろ」っていう子供の「だだ」に、根負けするから。

 1回でもその「だだ」に白旗をあげれば、子供は毎回リードを持たせろと要求してくる。当コラムの読者であればおなじみの「いいことが起きた行動の頻度は高まる」ってのに、ドンピシャはまっちまうってこと。

 小型犬なら引き倒される危険もない、なんてのも甘い考え。急に犬が走り出し、その拍子にリードが手から抜け落ちちゃって、子供の目の前で犬が車にひかれたなんて事故を、私めは知ってる。

 そうはいっても、子供は犬のリードを持ちたがるもの。それも、根負けするくらいにしつこくね。そこで、私めはいつもこうアドバイスしてる。リードを2本つけよ、ってね。もちろん、1本は飼い主が持つ。で、子供の後方から、そっとついて歩く。「○○ちゃんはお散歩が上手ね」なんて、おだてながらね。

 相手をたてつつ、こちらが主導権を握る。営業手腕に長けたご貴兄であれば、お茶の子さいさいってモンでしょうに、この作戦!

※週刊ポスト2013年6月28日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン