国内

池上彰氏 参議院選挙で当選者がどのように決まるかを解説

 あす21日は参議院選挙の投票日。自民党の圧勝が伝えられる中、投票行こうか迷っている人や、何を基準に一票を投じたらいいのかと悩んでいる人も多いのでは? でも、これは今後の日本の行く末を決める大事な選挙。あなたの一票が、自分自身の生活にも大きくかかわってくることになる。そこで『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』(テレビ朝日系)など、わかりやすいニュース解説で人気の池上彰さんに、今回の参院選のポイントを教えてもらった。

 * * *
 参院選は、選挙区選挙と比例代表の2本立てになっています。投票所では、2枚の投票用紙を渡されます。1枚が選挙区選挙用、もう1枚が比例代表用です。

 選挙区選挙は、都道府県ごとに有権者の人口に応じて、1人から5人の候補を選ぶものです。一方、比例代表には、選挙区はありません。有権者は、立候補している個人、または政党を選びます。どちらの名前を書いても、有効票となります。ただし、個人名は、その候補者が所属する政党の得票として数えられます。

 では、当選者はどうやって決まるのでしょう。最初に決まるのは、枠です。政党の得票数に応じて、どの党は何名当選、どの党は何名当選と、人数が決まります。そしてその後、それぞれの党の中で、個人名を書かれた数が多い人から、当選が決まっていきます。

「この党に政権を担ってほしいけど、『あの政治家』はちょっと」という人は、その政党に属する、『あの政治家』とは別の候補、または、『あの政治家』からは遠い候補の名前を書く、ということができます。

 今回も私は、テレビ東京で開票速報番組の司会を担当します。前回の衆院選では、公明党と創価学会の関係を指摘したり、日本維新の会の石原慎太郎さんに「そんなことだから暴走老人と言われるんですよ」と言ったりしたことが、図らずも話題になりました。

 しかし、何も話題になろうと思って話していたわけではありません。いちばんに心がけていたことは、ご家族で一緒に見て、政治や政治家に興味を持っていただける番組にしたいということでした。従来の開票速報番組のように、政治のプロである政治家に、政治のプロである政治部の記者が質問をするのではなく、一般の人が知りたいだろうなと思うことを聞く、それを最優先させました。

 すると、こちらの質問にしっかり答える政治家と、質問とは無関係の主張をする政治家とがいることが、はっきりとわかりました。テレビをご覧のみなさんにも、それは伝わるはずです。質問を受け止めながらもそれに答えることなく、持論を滔々と述べるだけの政治家は、有権者の声なんて聞かないだろうな、ということは容易に想像できますよね。そして、こういう政治家に、政治家を続けてもらっては困るのです。

※女性セブン2013年8月1日号

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン