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家柄が違いすぎるから…と結婚反対の両親を納得させる方法

 夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(46歳)が金属メーカー勤務の奥様(43歳)。「家柄+学歴差」婚です。

 * * *
 夫の曽祖父は貴族院議員だったそうですが、うちは代々、下町の八百屋です。学歴も夫は一流大卒で、私は高校を出、銀行に勤めていました。窓口業務の私を見初めた夫の猛アタックで付き合い始めたのですが、結婚には私の両親が反対しました。家柄が違いすぎると心配したんです。説得しようと、夫が両親の前で話したのは「聖徳太子」の話。

「天皇の皇子として生まれた聖徳太子はある日、芹を摘んでいる女性に一目惚れします。彼女は天皇の食事係で身分が低かったのですが、太子は『そんなこと、たいしたことない!』と、その女性と結婚したんです」。

 駄ジャレを交えた夫の話に、両親も和んだ表情に。

「二人は4男4女を授かり、幸せな結婚生活を送ったんです。自分を聖徳太子に例えるのは傲慢かもしれませんが、お願いです! 聖徳……じゃなくて、納得してください!」。

 さばけた性格の夫を見て両親も許してくれて、結婚できました。ところが最近、たまたま聖徳太子の話をテレビ番組で紹介していてビックリ! 太子には4人も妻がいて、夫がいってた女性はそのうちの一人だったんです。

 もしかして夫にも他に愛人が? 夫に質すと、「10人の声を同時に聞きわけたという聖徳太子だぞ。同時に4人の妻や子供がいてもおかしくないさ。太子だけに、妻子た問題じゃないよ」。う~ん、もう駄ジャレでごまかさないで!

※週刊ポスト2013年8月16・23日号

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