芸能

キンタロー。らモノマネ芸人が売れるタイミングを芸人が分析

「じぇじぇじぇ!」「倍返しだ!」――この2つの言葉が、今年の流行語大賞を争うと見られているが、今年の初め頃に大ブレイクした「フライングゲット!」も忘れてはならないだろう。

 もともとは、2011年のAKB48のヒット曲のタイトルだが、お笑い芸人のキンタロー。が前田敦子のマネをするときに使う言葉で、いつのまにか1つのギャグになっていった。前田敦子のメディア露出自体は減ったのに、なぜ“偽物”であるキンタロー。が大ブレイクし、「フライングゲット!」が流行ったのか?

 田原俊彦のそっくりさん芸人で、『あまちゃん』にも「トシちゃん似の男」として出演した原俊作(41)が、同じ芸人という立場から分析する。

「モノマネ芸人はご本人の露出が少なすぎてもオファーが少なくなりますが、多すぎるともっと来ません。ご本人が『最近、あまり見なくなったね』と思われているときのほうが、不思議と仕事が増えますね。

 キンタロー。さんの大ブレイクは、前田敦子さんがAKB48を卒業して、女優へ転身したタイミングと大いに関係があると思います。女優になれば、テレビスターであるアイドルとはまた違う立ち位置となり、必然的にドラマ放送中以外はテレビにあまり出ませんからね」

 たしかに、AKB48時代と比べれば、前田敦子をテレビで見る機会は減っている。キンタロー。が、“前田敦子の穴を埋めた”というわけだ。

「たとえば、山本高広さんが織田裕二さんのモノマネでブレイクしたときも、織田さんご本人を見る機会が少なかったタイミングだと思います。俳優は、ドラマ放送中の決まった時期以外は、テレビで見かける機会も減りますから」(同前)

 考えてみれば、はるな愛が松浦亜弥のモノマネで話題になった頃も、本人の露出は徐々に減っていた時期だった。

「昭和の大スターで、故人の美空ひばりさんや石原裕次郎さんのそっくりさん芸人へのオファーは今も絶えません。もうテレビでは会えないお2人に会えた感覚になれるからでしょう」(同前)

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