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落合博満氏 半年前に自ら語っていた「監督就任の条件」とは

 今季限りで退任する中日・高木守道監督の後任として、前監督である落合博満氏が候補として急浮上してきた。落合氏は2004年から2011年まで中日の監督を務め、8年間でリーグ優勝4回、日本一1回、在任中すべてAクラス入りを果たした名将だ。

 だが、優勝を果たした2011年、球団は「契約満了」を表向きの理由に落合氏と袂を分かった。

 仮に中日から監督要請が来た場合、落合氏は受諾するのか。実は、半年前に行なわれた自身の講演会で、落合氏は秋の12球団の監督人事を見据えて、こう話していた。

「『頼むから、おまえしかいないから、なんとか優勝してくれ』と言うんだったら、『よし、わかった』とやるだろうけども、『ファンを集めてくれ』と言われても俺には無理だ(会場笑い)。『面白い野球をやってくれ』と言われても無理(会場笑い)。『優勝したいから、おまえの力貸せ』『うん、わかった』。そういう球団が出てくるか出てこないか。半年後のお楽しみ」

 講演終了後に、聴衆者から必ず質問されるであろう監督復帰について、落合氏の方から先に口を開いたのだ。このとき、まさか中日の監督候補として再び名前が挙がるとは想像していなかっただろう。

 2年前、落合氏が中日監督を退任した際、観客動員の減少やマスコミへの対応が良くないなどと取沙汰された。だが、落合氏が辞めて以降、ナゴヤドームには閑古鳥が鳴き、勝てないチームは当然のようにマスコミへの露出も減った。あるスポーツライターはこう話す。

「落合氏は現役時代から、『プロの世界は契約社会』と常々公言しています。ですから、納得のできる契約が提示されれば、中日の監督に返り咲くでしょう。契約というと、金を想像する人もいますが、金に納得できなくてやらないということはない。それよりも、講演会で言った通り、『優勝最優先』で頼まれるかどうかが大事です。この2年間で、『勝つ野球をやればファンを呼べる』と中日のフロントも痛感したはずですからね」

 はたして落合氏の再登板はあるか。

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