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親日国イギリスで「また日英同盟を結んではどうか」の声出る

 連日のように中国や韓国の反日報道ばかりを目にしていると、日本があたかも世界の嫌われ者国家かのように思ってしまう。だが、それは違う。
 
 親日国はモンゴル、台湾、トルコ、バングラデシュなど多々挙げられるが、ヨーロッパでも、日本は感謝されている。例えば北欧のフィンランド。『日本が戦ってくれて感謝しています』の著者で、軍事ジャーナリストの井上和彦氏がこう指摘する。

「実は日露戦争において、ロシアが共通の敵だった関係で、日本がフィンランドに武器を提供していたんです。スオメンリンナ島にある軍事博物館には日本が使っていた大砲が置かれていて、この大砲が氷の上を渡ってくるロシア兵を撃退したとか。博物館に並ぶ小銃のなかには、日本の三八式歩兵銃もある。“日本のおかげで今の我々の国がある”という彼らの思いは、アジア諸国と同じです」

 この博物館には、フィンランドの英雄マンネルハイム将軍が、明治天皇から授かった特大の勲章も展示されている。

 フィンランド同様、ロシア帝国やソ連の支配を受けてきたポーランドにも、日露戦争で“ロシアをやっつけてくれた日本”に対する敬意と感謝が根強い。第2次大戦で日本の敵国だったイギリスもまた親日的だ。

「皇室と英王室とのつながりも強く、長く日英同盟で友好関係にあったこともあって、日本に強いシンパシーを感じている。日本海海戦でロシアと戦った戦艦三笠を建造したのは、イギリスのバーローという港で、そこにはいまも、共にロシアを破った記念として“ミカサストリート”という通りがあります。最近では“また日英同盟を結んではどうか”という声まで上がっているほどです」(井上氏)

 理由はさまざまだが、世界中の多くの国々が「日本大好き」「日本よありがとう」と言ってくれている。こうしたメッセージは、我々日本人に対する期待の現われといえる。その言葉に甘えることなく自らを律し、堂々と期待に応える生き方を見せようではないか。

※週刊ポスト2013年10月25日号

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