国内

弁護士を雇ってリベンジポルノを削除する費用 1件5万円前後

 東京三鷹に住む高校3年生の女子生徒(享年18)が、元交際相手の無職・池永チャールストーマス容疑者(21才)にストーカー行為の末殺害された事件。池永容疑者は、女子生徒と恋人時代に撮影したプライベート画像や動画をネット上にアップしていた。

 このように別れた相手が、交際中のプライベート画像や動画をネット上にばらまくことを“リベンジポルノ”という。アメリカではすでに社会問題になっていて、現在、日本でも増加傾向にあるという。ネット犯罪に詳しい弁護士・清水陽平さんは言う。

「別れた男に恥ずかしい画像をアップされたけど、どうすればいいのかという相談がここ数年、増えています」

 もし、自分や家族が“リベンジポルノ”の被害者になってしまったら、どう対処したらいいのだろうか。まずは、画像がアップされているホームページの管理者に、メールなどで連絡を取り、削除を依頼する。管理者の連絡先がわからない場合には、そのサイトのプロバイダーや運営会社に削除を依頼できる。

「ヤフーやグーグルなどの検索エンジンを運営する会社に、検索結果が表示されないよう、要請してみるのも効果的です。ただし、対象が未成年者の場合には検索エンジン側も応じてくれやすいようなのですが、そうでない場合は、ケースバイケースの対応になります」(清水さん)

 さらに、海外のサイトでは、こういった依頼に応じないところも多いという。こうしたケースでは、弁護士を立てて、1件、1件削除していく。費用の相場は、1件5万円前後だという。費用も時間もかかることを覚悟せねばならない。

 残念ながら、どれだけ対策をとっても、一度ネットに流出してしまった画像はコピーも再配布も可能なため、すべて消し去ることは難しい。

 そうしたリスクを踏まえて、安易にプライベートショットを撮ったり、メール送信したりしないよう注意すべきだ。

※女性セブン2013年11月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン