ワンルームマンションへの投資ならリスク分散や相続対策にもなる

 こうしてみると、マンション投資は入念な物件選びと身の丈に合った投資スタイルを継続できるかどうかが成否のカギを握ることが分かる。まずは正しい知識とイロハを学ぶ必要があるが、むずかしく考える必要ない。今はわかりやすい専門サイトなどもあり、情報収集もしやすくなった。

 例えば、2011年12月スタートから、すでに30万人以上が利用している『マンション経営大学』は、マンション投資に必要な知識やリスク回避をマンガや動画を交えながら、やさしく解説する体裁になっている。

「マンション投資で本当に怖いのはリスクではなく、投資に関する知識のなさ。過度な利益さえ望まなければ、少ない手持ち資金で始められて長期にわたり安定収入が見込めます。そうした安心感を持ってもらうためにも、できるだけ分かりやすく、実際のマンションオーナーの声を動画で載せるなど工夫をしています」(サイト運営元であるLife&Styleの安永浩氏)

 ファイナンシャルプランナーの芳屋氏は、最後にマンション投資のメリットとして“出口戦略”の有効性も説く。

「最近は、業者が提携するローン会社などを上手に利用することで、少ない手持ち資金からでも始めることができます。入居率等が高い首都圏のワンルームマンションを複数エリア所有するなど、リスク分散も考えるべきでしょう。

 老後のための備えを考えるべきだと思います。例えば将来的に、子供達のために資産を残してあげたいと考えた時も、一戸建てやアパートだと子供達に分けづらく、実際に揉めるケースがあるんです。ワンルームマンションなら、子供達に一部屋ずつ分け与えることができるので、シンプルで揉めにくい方法だと言えます」

 また、ローンを組む際には団体信用生命保険に加入することもできるので、購入者に万が一のことがあった場合は、その時点でローンが完済できて残った家族に財産を残せます。つまり保険代わりにもなるのです」

 少ない年金と退職金をあてに老後を迎えるのか。それともできるだけリスクを抑えた投資をして将来に備えるのか――。マンション投資を含め、賢い資産運用の手法については、一度じっくり検討してみるのも悪くない。

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