岩田社長も過去に発言しているように、<ゲームビジネスは1本のソフトで流れが変わる>ことはよくある。
「任天堂もかつて『ゲームボーイ』のビジネスが終わりそうになったとき、ポケモン1本だけで4年寿命を延ばした」(業界関係者)という成功体験があるだけに、Wii Uが息を吹き返すような大化けソフトの開発は不可欠といえる。
その一方で、今後は健康をテーマにハードとソフト一体型のデバイスを開発したり、自社キャラクターのライセンスビジネスを拡大させたりと、主力ゲーム機だけに頼らない長期的な“体質改善”も目指すという。
「薄れていくブランド価値とユーザーとを結ぶ導線をいかに太くできるかがカギ」(安田氏)。背水の陣で臨む任天堂のゲームビジネス。果たしてV字回復できるか。