眞鍋かをりのマネートーク連載「眞鍋流」。今回は、アベノミクスはFX会社に何をもたらしたのか、そしてこのビッグウェーブに乗り遅れちゃった人の復活戦はあり得るのか、株式会社FXトレーディングシステムズの取締役、人見正延氏に聞いた。
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眞鍋:アベノミクスによる円安という大きな波に乗れなかった投資家も多いと思うんですよ、やっぱり躊躇しちゃった方とか。いまからだと、やはり“出遅れた感”はありますよね?
人見:いや、逆に私はまだこれからだと思っています。1年~1年4か月年前、アベノミクスが始まってすぐの円安相場は、行き過ぎた円高の調整という部分が大きかったのですが、今回の円安相場は、ドル高に対する純粋な為替としての円安。まだまだその動きは始まったばかりですから、まったく遅いということはないと思います。
眞鍋:なるほど、一定期間内の円安でも性質が異なるんですね。 御社の商品「FXブロードネット」についてお話を伺いたいのですが、業界全体が盛り上がる中でも口座数が伸びているということは、かなり評判が良いということですね。
人見:おかげさまで。特に、1000通貨単位で取引が可能という点を支持いただけているようですね。他社さんでも「1000通貨単位から」というところはいくつかありますが、1万通貨単位での取引とまったく同じ条件でできるというところはまだ少ないと思います。
眞鍋:初心者の人にはもちろん、軍資金が寂しい人にもうれしいですね。
人見:そうですね(笑)。FXって、8割くらいの方が始めてすぐにやめてしまうといわれているんです。おそらく、そのような方は早い時期に大きな損失を出してしまったのだと思うのです。
眞鍋:怖くなってしまいますものね。
人見:その初期の大損失を回避できれば、FXに対する恐怖心を必要以上に抱かずに長く続けていただけるのではないかな、と思うんです。実際、長く続けて習熟している個人投資家さんほど、成績が良い方が多いです。ですから初心者の方には1000通貨単位でトレード自体に慣れて、理解を深めていただきたい。