芸能

春ドラマでかけもち多い理由 事務所とテレビ局の力関係崩壊

 今回の春ドラを2本以上見ている人ならば、俳優の「かけもち」出演の多さに気づくだろう。

 オダギリジョー(38才)は、主演の『リバースエッジ 大川端探偵社』(テレビ東京系)以外にも、『アリスの棘』(TBS系)と『極悪がんぼ』(フジテレビ系)の計3本に出演。しかも『アリスの棘』は、主人公を陰ながら助ける新聞記者役で、主要キャストのひとり。

 谷原章介(41才)も主要キャストとして『ホワイト・ラボ』(TBS系)、『SMOKING GUN』(フジテレビ系)、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』と、同じく3本に出演している。

 香川照之(48才)も『MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~』と『ルーズヴェルト・ゲーム』と、大作ドラマ2本の主要キャスト。どちらも同じTBS系だ。

 視聴者のなかには、「かけもち」出演に混乱する人も。

「『ルーズヴェルト』の香川さんは、『半沢』の大和田常務を彷彿とさせる悪役社長で、過剰な演技で真剣なシーンなのに笑ってしまう。

『MOZU』では、犯人を追う刑事のひとりなんですが、『ルーズヴェルト』の演技がよぎってしまって、“実は悪役だったりして”と思ったり…」(50代主婦)

 こうした「かけもち」が増えた背景には、テレビ局と芸能事務所の力関係の変化があるようだ。

「昔は“かけもち”が許されたのは、他のドラマと系統が違う時代劇の大河ドラマくらいでした。テレビ局が芸能事務所より力を持っていたため、他のドラマに出演しないように言えたんです。

 しかし、今はパワーバランスが崩れ、芸能事務所にテレビ局がかけもち禁止と言えなくなった実情があります」(芸能関係者)

※女性セブン2014年5月22日号

関連記事

トピックス

あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 維新まで取り込む財務省の巧妙な「高市潰し」ほか
NEWSポストセブン