「もともと3月は、卒業などで人材が入れ替わる時期ではありますが、例年以上に人が辞めているのは、牛すき鍋定食の導入が裏目に出たということも、確かに一因だと考えています。
大鍋で煮込む牛丼に比べて作業負担が大きい。それに、アルバイト登録されていても稼働していない(シフトに入らない)という問題もあった。店を管理する側が、それを敏感に感じ取ることができていませんでした」(ゼンショーHD広報室)
「ワンオペ」について尋ねると、「防犯上の問題は改善されている」という旨の回答を寄せた。
「設備を改善し、防犯カメラの設置を増やしています。24時間、本部がサポート体制を敷いているので、現在は深夜の勤務でも、現場から問題が報告されることはありません」(同)
業界関係者はこう語る。
「すでに鍋定食については多くの店舗で販売を停止しているわけだし、アルバイト側には鍋について反発する理由は他に見当たらない。その意味で、やはりワンオペの改善こそ、アルバイトが求めていることのように思います。
ただ、ゼンショーさんの気持ちもよくわかる。常にギリギリの人数で回しているのがこの業界の常識で、利益を出すためには常に人件費との戦いになりますから。
でも業界はアルバイトが中心だから、今回のように彼らが反乱を起こせば屋台骨を揺るがす大問題になります。これまではこうした反乱などはなかったため、驚きをもって見ています」
※週刊ポスト2014年6月13日号