国際情報

ライダイハン里親「ベトナムには韓国兵相手の買春街あった」

 ベトナム戦争中の1966~1968年にかけて、韓国軍はベトナム・フーイエン省の海側のほぼ全域に駐留し、婦女子への性暴行や民間人の大量虐殺を行なった。韓国はこれらを「なかったこと」にしているが、その蛮行の数々について、フォトジャーナリストの村山康文氏がレポートする。

 * * *
 虐殺行為が繰り返されたフーイエン省各地では、さらに凄惨な事件も発生した。地元紙『フーイエン新聞』のファン・タン・ビン編集長が語る。

「我々は2年間をかけてフーイエン省の村々で起きた韓国軍による虐殺事件の聞き取り調査をしました。その中には我々も耳を疑うような事例が多数、含まれていたのです」

 同紙が編纂した調査報告書には、1966~1967年にかけてトゥイホアとトゥイアン地域で起きたおぞましい事件が記録されていた。

・韓国軍は村の女性を輪姦し、ナイフで乳房を切り取った。その後、女性器にナイフを突き立て殺害した。
・カエルの股裂きのように子供の股を裂いた。
・子供を放り投げ、兵士が持つナイフの上に落として殺害した。
・5人の兵士が1人の女性を輪姦し、最後にナイフで喉を突いて殺した。

 このような狂気に満ちた韓国軍の蛮行は、特に、ベトナム中部の農村地帯で目立っている。フーイエン省から車で3時間ほど北上したビンディン省でも虐殺が繰り返された。

 同省タイソン県のタイヴィン村に住むヒュエン・ティ・ムイさん(60)は、12歳の時に虐殺事件に巻き込まれた。

「1966年1月23日の午後2時ごろ、韓国軍が村にやって来ました。私は咄嗟に近くの家に逃げ込んで助かりましたが、村人13人は全員、拳銃で射殺されました。

 しばらくして村に戻ってきた韓国兵は、弾が急所を外れて悶え苦しむ村人に再び銃口を向け、とどめを刺したのです。その後、韓国兵たちは激しく踊り出し、それは30分以上続きました」

 韓国軍基地があったビンディン省では虐殺だけではなく、兵士による強姦事件も多発した。本誌がかつて取材した同省在住のマイ・ディンさん(年齢不詳)は17~18歳の時、韓国兵に輪姦され男の子を身ごもった。

「当時、私は150人ほどが駐留する韓国軍基地の食堂でメイドとして働いていました。ある日の夕方、後片付けをしていると、背後から突然、複数の韓国兵が襲い掛かり、私をテーブルの下に引きずり込んだのです。

 怖くて抵抗することも声を上げることも、目を開けることもできず、4~5人の男が押し入ってくるのを耐えるしかありませんでした。それ以上は話したくないし、思い出したくもない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン