国内

高1殺害容疑者 勉強していることを小バカにされ、給食に薬剤

 長崎県佐世保市で発生した高1女子生徒殺害事件。7月27日、県立高校1年の松尾愛和さん(享年15)を自宅マンションで殺害したとして、同級生のA子(16才)が逮捕された。松尾さんの後頭部をハンマーで何度も殴った後、ひもで首を絞め、さらに遺体をベッドに寝かせた状態で、首と左手首をのこぎりで切断。腹部は大きく切り開かれており、胴体には数か所の切り傷や刺し傷があったという。

 現場となったのはA子がひとり暮らしをしていた月6万円、10畳のワンルームマンション。その部屋からは、2kmほど離れたところにある実家や、そのすぐ近くにあるA子が通っていた高校は見えない。しかし徒歩1分の距離で、線路の向こうにある弁護士の父の職場から、彼女の部屋はよく見えた。

 A子の実家は、坂道をのぼった高台、佐世保市内でも有数の高級住宅街にある。祖父はすでに他界しているが、ともに小学校教諭だった“両親のために”と、A子の父が建てた家が隣接している。「息子に贅沢させてもらっている」それが祖母の口癖だった。

「A子の両親は長崎市出身で小学校からの同級生。ふたりとも地元の有名人でした。父親は有名企業の顧問弁護士を務めていて、かなりのやり手。真面目で紳士的で、中肉中背の男前でね。奥さんもA子と、5才年上の長男、2人の育児と家事をこなしながら、教育委員を務めたりして。教育熱心でしたね」(地元住民)

 父が県内のスピードスケート界のパイオニア的存在ということもあって、A子は兄とともにスケートを始め、今年1月には親子で国体に出場するほどの選手となった。またA子は幼い頃から両親の趣味に親しみ、その才能を伸ばしてもいた。

「小学校時代から地元のピアノコンクールや美術作品展で入賞してました。頭もすごくよかったから、“文武両道の多才”。暗くて変わった感じもあったから、正直近寄りがたい存在でした」(A子を知る人)

 複数の学校関係者の証言でA子は小学校時代、同級生2人の給食に5回にわたって粉末洗剤やベンジン、漂白剤をスポイトで混入させる問題行動を繰り返していたことが明らかになっている。この時A子は、そうした行動を繰り返した理由を「勉強していることを小バカにされたから」と、話していたという。

 また捜査関係者の話によれば、彼女は小動物の解剖を繰り返したりもしていたようだ。

 もしかしたら周囲からの視線が、A子を孤立させていたのかもしれない。普段は物静かなタイプだったが、突然大声を上げたり、泣き出すこともあったという。

※女性セブン2014年8月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

米倉涼子を追い詰めたのはだれか(時事通信フォト)
《米倉涼子マトリガサ入れ報道の深層》ダンサー恋人だけではない「モラハラ疑惑」「覚醒剤で逮捕」「隠し子」…男性のトラブルに巻き込まれるパターンが多いその人生
週刊ポスト
新聞・テレビにとってなぜ「高市政権ができない」ほうが有り難いのか(時事通信フォト)
《自民党総裁選の予測も大外れ》解散風を煽り「自民苦戦」を書き立てる新聞・テレビから透けて見える“高市政権では政権中枢に食い込めない”メディアの事情
週刊ポスト
ソフトバンクの佐藤直樹(時事通信フォト)
【独自】ソフトバンクドラ1佐藤直樹が婚約者への顔面殴打で警察沙汰 女性は「殺されるかと思った」リーグ優勝に貢献した“鷹のスピードスター”が男女トラブル 双方被害届の泥沼
NEWSポストセブン
女性初の自民党総裁に就いた高市早苗氏(時事通信フォト)
《高市早苗氏、自民党総裁選での逆転劇》麻生氏の心変わりの理由は“党員票”と舛添要一氏が指摘「党員の意見を最優先することがもっとも無難で納得できる理由になる」 
女性セブン
出廷した水原一平被告(共同通信フォト)
《水原一平を待ち続ける》最愛の妻・Aさんが“引っ越し”、夫婦で住んでいた「プール付きマンション」を解約…「一平さんしか家族がいない」明かされていた一途な思い
NEWSポストセブン
公務に臨まれるたびに、そのファッションが注目を集める秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
「スタイリストはいないの?」秋篠宮家・佳子さまがお召しになった“クッキリ服”に賛否、世界各地のSNSやウェブサイトで反響広まる
NEWSポストセブン
司組長が到着した。傘をさすのは竹内照明・弘道会会長だ
「110年の山口組の歴史に汚点を残すのでは…」山口組・司忍組長、竹内照明若頭が狙う“総本部奪還作戦”【警察は「壊滅まで解除はない」と強硬姿勢】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反容疑で家宅捜査を受けた米倉涼子
「8月が終わる…」米倉涼子が家宅捜索後に公式SNSで限定公開していたファンへの“ラストメッセージ”《FC会員が証言》
NEWSポストセブン
「第72回日本伝統工芸展京都展」を視察された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年10月10日、撮影/JMPA)
《京都ではんなりファッション》佳子さま、シンプルなアイボリーのセットアップに華やかさをプラス 和柄のスカーフは室町時代から続く京都の老舗ブランド
NEWSポストセブン
巨人を引退した長野久義、妻でテレビ朝日アナウンサーの下平さやか(左・時事通信フォト)
《結婚10年目に引退》巨人・長野久義、12歳年上妻のテレ朝・下平さやかアナが明かしていた夫への“不満” 「写真を断られて」
NEWSポストセブン
国民スポーツ大会の総合閉会式に出席された佳子さま(10月8日撮影、共同通信社)
《“クッキリ服”に心配の声》佳子さまの“際立ちファッション”をモード誌スタイリストが解説「由緒あるブランドをフレッシュに着こなして」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 電撃解散なら「高市自民240議席の激勝」ほか
NEWSポストセブン