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「下品に見えない」 植松晃士氏が語る『花子とアン』伝助萌え

 いよいよ佳境を迎えるNHKの連ドラ『花子とアン』。ファッションプロデューサーの植松晃士さんは、同作の大ファンだという。植松さんは『花子とアン』に登場する、あるキャラクターに注目します。

 * * *
 私の大好きな、NHK連続テレビ小説『花子とアン』が、ある現象を巻き起こしていることをご存じですか?

「伝助萌え」というそうです。「伝助」というのは、裸一貫、一代で財を築いた石炭王、嘉納伝助のことで、主人公の親友、蓮子の元旦那様。

 お見合いでひと目惚れした蓮子に、笑っちゃうほどゴージャスなジュエリーを贈るなど、「愛情を札びら切ることでしか表現できない」不器用さに、世の女性たちは胸キュンなんですって。下品と紙一重な行為なのに、下品に見えないチャーミングさ。「おでこにチュッ」のシーンも歴史に残る名場面でした。

 伝助を演じているのは、吉田鋼太郎さん。吉田さんを筆頭に、巷では実力派中年男性バイプレイヤーが、大人気です。有名どころでは、香川照之さん。他には志賀廣太郎さん、野間口徹さんなどが注目株だそう。

 若い男子にはない色気やしわ、枯れ感などが評価されているのですが、殿方はいいですね。しわまで魅力のひとつとして数えてもらえるのですから。

 女性の場合“熟女の色気”というものもありますが、シミやしわ、たるみを「枯れ感があって素敵だよ」とは、なかなか言ってもらえません。

 私は職業柄もあって、周囲のマダムから、よく「私の顔のいちばんの問題はどこかしら?」と聞かれます。とってもお答えが難しいのですが、実はそういうときに、額や目尻の笑いじわやシミなどを指摘しても、「やっぱりそうよね~」というふうに、和やかに会話が続きます。

 なぜならば、そういったわかりやすい問題点は、彼女たちは百も承知。それを指摘されると、むしろ安心するようです。「ここさえケアすれば、まだまだイケるのね」と。お幸せだこと!

※女性セブン2014年9月25日号

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