ビジネス

ロッカーとレスラー 加齢を華麗に乗り越えるテクニック紹介

 高齢化の波は一般市民だけの問題ではない。かつてステージやマットの上でファンを熱狂させたスーパースターたちにも容赦なく襲いかかる。彼らはどうやって高齢化を「しのいで」いるのか。ロックとプロレスを愛する作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が解説する。

 * * *
「ロックバンドの解散とプロレスラーの引退は信じちゃいけない」

 ロックミュージシャン大槻ケンヂの名言です。いや、本当に引退→復帰を繰り返すレスラー、解散→再結成を繰り返すロックバンドだらけなわけです。プロレスラー大仁田厚にいたっては、これを何度も繰り返し「信じる方が、いかんのじゃ!」という捨て台詞をはいています。

 解散や引退をしていなくても、「この人、いつまで続けるのだろう」というレスラー、ミュージシャンも多数いるわけです。そういえば、来月には伝説のプログレッシブ・ロックバンドYESが来日します。ファンにとっては感涙ものですが、「まだ、やっていたのかよ」と思う人もいることでしょう。この来日公演が発表された際、ネット上で盛り上がったのは、来日を告知するポスターが、老人ホームか、死神の群れに見えることでした。

 さて、この高齢で、プロレスを、ロックをできるのかと、誰もが気になることかと思います。「老いを感じさせないファイト」「全盛期を思わせる鬼気迫る演奏」なんて言葉がメディアに載るわけですが、半分くらいはウソです。やっぱり、歳を取ると体力的にキツイわけですよ。太ったり、はげたりもするわけですよ。演奏力も落ちるわけですよ。彼らの加齢を華麗に乗り越えるセコいテクをご紹介しましょう。

【プロレスラー編】

・シングルマッチをしない
→6人タッグマッチ(3対3での対戦)にのみ参戦するのです。自分の出番を少なめにするのです。

・お笑い的な試合に登場
→晩年のジャイアント馬場、ラッシャー木村などがそうでしたね。

・空中殺法をしない
→これで売っていた某大御所は、大都市でしか飛ばなくなりました。

・コスチュームでごまかす
→筋肉が落ちていることを隠すために、ショートタイツではなく、ダボッとしたロングパンツにする上、上半身までタンクトップ、Tシャツを着て隠すのです。60歳をすぎて未だに現役の名レスラー、天龍源一郎選手なんかがそうですね。

・技を受けない
→相手の技はひたすら逃げます。だって、マットに身体を打ちつけるのは危険ではないですか。

関連記事

トピックス

佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
(写真/アフロ)
《155億円はどこに》ルーブル美術館強盗事件、侵入から逃走まで7分間の「驚きの手口」 盗まれた品は「二度と表世界には戻ってこない」、蒐集家が発注の可能性も 
女性セブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
ミントグリーンのワンピースをお召しになった佳子さま(写真はブラジル訪問時。時事通信フォト)
《ふっくらした“ふんわり服”に》秋篠宮家・佳子さまが2度目の滋賀訪問で表現した“自分らしい胸元スッキリアレンジ”、スタイリストが解説
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン
遠藤
人気力士・遠藤の引退で「北陣」を襲名していた元・天鎧鵬が退職 認められないはずの年寄名跡“借株”が残存し、大物引退のたびに玉突きで名跡がコロコロ変わる珍現象が多発
NEWSポストセブン
「全国障害者スポーツ大会」を観戦された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月26日、撮影/JMPA)
《注文が殺到》佳子さま、賛否を呼んだ“クッキリドレス”に合わせたイヤリングに…鮮やかな5万5000円ワンピで魅せたスタイリッシュなコーデ
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《スイートルームを指差して…》大谷翔平がホームラン後に見せた“真美子さんポーズ”「妻が見に来てるんだ」周囲に明かす“等身大でいられる関係”
NEWSポストセブン
相撲協会と白鵬氏の緊張関係は新たなステージに突入
「伝統を前面に打ち出す相撲協会」と「ガチンコ競技化の白鵬」大相撲ロンドン公演で浮き彫りになった両者の隔たり “格闘技”なのか“儀式”なのか…問われる相撲のあり方
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン