国際情報

中国官僚 結婚承諾書渡した不倫相手に告発され「後悔ない」

 綱紀粛正の流れのなか、珍事件も次々発覚する中国。現地の情勢に詳しい拓殖大学教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 北京では四中全会(中国共産党第18期中央委員会第4回全体会議)が開かれているというさなか、遠く南の福建省で一人の役人に関する実名の告発が話題となった。

 ネットで暴露されたのは同省龍岩市連城県の信訪局(陳情局)の余乃煌局長。告発者の女性(王利=仮名)は、遠距離の不倫関係を続けていた余が、彼女との間に「将来の結婚を約束した」承諾書を取り交わしていたにもかかわらず、一方的に関係を断ったことに怒り告発したという。

 それにしても口約束ではなく「承諾書」が存在するとは珍しいケースだ。余はすでに党の規律違反を受け厳しい警告の対象となったが、現在は普通に出勤しているという。『新京報』が23日付で報じている。

 気になる承諾書のその中身は、極めて簡単なものだが、余の家庭の事情が反映されていて興味深い。

〈2015年9月、子供が大学に入学したら妻と離婚し、離婚後に王利を妻とすることを承諾する。〉

 という内容で、日付は2014年3月10日となっている。

 記事では余が『新京報』の記者の直撃に対し、「何も後悔していない」とコメントしているのも紹介している。現地では、公安の刑事でもあったという経歴も目を引いた。

 今年4月には、『都市快報』が〈55歳の官僚が愛人に承諾書 週に4回の性的関係 妻には絶対に会いに行かない〉という記事を掲載して話題となったが、今度は逆のパターンだ。

 いずれにせよ、いま中国の官僚たちに吹く逆風は凄まじい。官僚狩りともいうべき反腐敗キャンペーンに怯え、かつてならもみ消すことのできた告発は突然インターネットで拡散される。

 こんな世の中、官僚たちはあの手の手で保身に腐心しているようだ。

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