ライフ

大分県での1泊2日 フグと名湯でとことん幸せになる旅の薦め

 冬がもっとも旬といわれるフグ。中でも天然トラフグは最高級とわかっているが、なかなか手が出ない。そこで、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏による連載『“おとな旅”コンシェルジュ』から、リーズナブルに天然トラフグを堪能し温泉も楽しむプランだ。

 * * *
 冬の味覚は数あれど、やはり一度は口にしたいのが、フグである。なかでも最高級の天然トラフグさんのフルコースともなれば、一人前3万円はくだらない高嶺(値)の花だ。

 今回当コンシェルジュが自信を持っておすすめするのは、「フグの本場を訪ねて天然トラフグをリーズナブルに堪能する」プランである。

「そうか、今回は下関か……」と思った貴方、甘い。確かに下関はトラフグの本場だが、冬の旅に欠かせないものが足りない。それは「温泉」である。天然トラフグで笑顔になり、さらに天然名湯で幸せになる。そんな、夢のような贅沢ができる地──それは“おんせん県”大分である。

 大分へは羽田から飛行機、というのが常識だろう。だがコンシェルジュは、成田発のジェットスター・ジャパン便をおすすめしたい。大分へは毎日2便運航しており、LCC(格安航空会社)だけに繁忙期でなければ片道7000円台、往復約1万5000円程度で済む。

 大分空港に到着したらバスで別府へ向かい、別府の中心エリアである「別府北浜」バス停で下車。まずは今宵の宿に荷物を置いて身軽になろう。コンシェルジュのおすすめは、温泉旅館ではなくビジネスホテルである。別府は一大観光地ではあるが、じつはビジネスホテルも多く、しかもその多くが当たり前のように天然温泉を備えているのだ。
 
 今回泊まったのは別府北浜バス停から徒歩わずか30秒という好立地にある「ホテルエール」。1泊1万円少々(ツインルーム2名1室。1万100円~)とリーズナブルで、部屋も小綺麗。なにより源泉掛け流しの天然温泉の露天風呂を備えているのが素晴らしい。無理して高い温泉旅館には泊まらずに、飛行機代と宿代を抑えてそのぶんを食事に回す、というのが今回の旅のスタイルである。

 いよいよフグを食べに行こう。ただし別府でではない。別府駅から特急列車に乗って南下すること30分少々、臼杵(うすき)駅で下車する。

関連記事

トピックス

12月9日に62歳のお誕生日を迎えられた雅子さま(時事通信フォト)
《メタリックに輝く雅子さま》62歳のお誕生日で見せたペールブルーの「圧巻の装い」、シルバーの輝きが示した“調和”への希い
NEWSポストセブン
宮崎あおい
《主演・大泉洋を食った?》『ちょっとだけエスパー』で13年ぶり民放連ドラ出演の宮崎あおい、芸歴36年目のキャリアと40歳国民的女優の“今” 
NEWSポストセブン
悠仁さまが2026年1月2日に皇居で行われる「新年一般参賀」に出席される見通し(写真/JMPA)
悠仁さまが新年一般参賀にご出席の見通し、愛子さまと初めて並び立たれる場に 来春にはUAE大統領来日時の晩餐会で“外交デビュー”の可能性も、ご活躍の場は増すばかり
女性セブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
《チョビ髭の大谷翔平がハワイに》真美子さんの誕生日に訪れた「リゾートエリア」…不動産ブローカーのインスタにアップされた「短パン・サンダル姿」
NEWSポストセブン
日本にも「ディープステート」が存在すると指摘する佐藤優氏
佐藤優氏が明かす日本における「ディープステート」の存在 政治家でも官僚でもなく政府の意思決定に関わる人たち、自らもその一員として「北方領土二島返還案」に関与と告白
週刊ポスト
会社の事務所内で女性を刺したとして中国籍のリュウ・カ容疑者が逮捕された(右・千葉県警察HPより)
《いすみ市・同僚女性を社内で刺殺》中国籍のリュウ・カ容疑者が起こしていた“近隣刃物トラブル”「ナイフを手に私を見下ろして…」「窓のアルミシート、不気味だよね」
NEWSポストセブン
石原さとみ(プロフィール写真)
《ベビーカーを押す幸せシーンも》石原さとみのエリート夫が“1200億円MBO”ビジネス…外資系金融で上位1%に上り詰めた“華麗なる経歴”「年収は億超えか」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している(Instagram/時事通信フォト)
《大谷翔平のハワイ高級リゾート裁判が長期化》次回審理は来年2月のキャンプ中…原告側の要求が認められれば「ファミリーや家族との関係を暴露される」可能性も
NEWSポストセブン
神田沙也加さんはその短い生涯の幕を閉じた
《このタイミングで…》神田沙也加さん命日の直前に元恋人俳優がSNSで“ホストデビュー”を報告、松田聖子は「12月18日」を偲ぶ日に
NEWSポストセブン
高羽悟さんが向き合った「殺された妻の血痕の拭き取り」とは
「なんで自分が…」名古屋主婦殺人事件の遺族が「殺された妻の血痕」を拭き取り続けた年末年始の4日間…警察から「清掃業者も紹介してもらえず」の事情
(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
熱を帯びる「愛子天皇待望論」、オンライン署名は24才のお誕生日を節目に急増 過去に「愛子天皇は否定していない」と発言している高市早苗首相はどう動くのか 
女性セブン
「台湾有事」よりも先に「尖閣有事」が起きる可能性も(習近平氏/時事通信フォト)
《台湾有事より切迫》日中緊迫のなかで見逃せない「尖閣諸島」情勢 中国が台湾への軍事侵攻を考えるのであれば、「まず尖閣、そして南西諸島を制圧」の事態も視野
週刊ポスト