芸能

大河『花燃ゆ』 滅びの美学・イケメンの流血等幕末に乙女萌ゆ

 スタートしたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』は幕末が舞台。吉田松陰を伊勢谷友介、松陰の門下生・久坂玄瑞を東出昌大など。注目の俳優がどんな志士たちを演じるのか楽しみ。幕末に生きた美しい男たちの血みどろのドラマには胸キュン要素がいっぱいです。

「若い男たちが己の志を貫くため、血を流しながら懸命に生き抜くさま――これぞ幕末ドラマのツボなんです」

 こう語る時代劇研究家のペリー荻野さんは、1974年にNHK大河ドラマ『勝海舟』を見て以来、幕末にハマった。

「幕末とは、明治新時代を迎えるまでのわずか十数年のこと。動乱の世の中に不良が実力でのし上がっていく痛快さ、20代そこそこの青年たちが滅びるとわかっていながら戦い抜く切なさとか、乙女心に刺さる要素が満載なのです」(ペリー荻野さん、以下「」内同)

「2004年の『新選組!』あたりから幕末好き女子がグンと増えました。近藤勇役の香取慎吾はじめ、若い俳優を起用したのが斬新で『新選組ってこんなに若かったんだ』とみんな驚き、時代劇のハードルが下がりました。

 大河ドラマ54作品中13作は幕末がテーマ。よく取り上げられてはいたのですが、人間関係が複雑なせいか、視聴率がふるわなかった。でも 2008 年の『篤姫』で女性目線の幕末史を描き、最高視聴率29.2%を記録。『花燃ゆ』も、主人公は吉田松陰の妹・文の視点で描かれるので期待できそう」

 幕末好き女子に絶大な人気を誇るのが土方歳三だ。

「私の中で土方といえば栗塚旭! 『新選組血風録』『燃えよ剣』と2作続けて土方を演じていますが、作者の司馬遼太郎に『あなたこそ土方歳三や』といわしめた名優」クールな土方を演じるために監督からしゃべるな、笑うな、動くなと指導されたとか。

「私のベストは、1974年の大河『勝海舟』で、萩原健一が演じた岡田以蔵。勝海舟を斬れと命令されたものの、勝の人柄に惚れた岡田は斬れずに悩む。

 その後の『傷だらけの天使』では不良イメージで大人気になっていくショーケン。彼が苦悩する姿はまさに萌えでした」

※女性セブン2015年1月22日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト