オードリーは、NONSTYLEが優勝した『M-1グランブリ』準優勝コンビとして注目されたあと、まず春日俊彰が先行して貧乏ネタで売れた。その後、春日を追いかけるように若林正恭が今度は「人見知りキャラ」で再注目。「貧乏キャラ」が落ち着いた春日は、今度はボディビルダーデビューを果たし、「筋肉芸人」として開眼。異例ともいえる3度目のブレーク期を迎えている。
一方で、大きな大会で優勝した後も、くすぶり続けている芸人コンビは、やはり「2度目のブレーク」が訪れていないとも言える。2009年の『M-1グランプリ』で優勝、『THE MANZAI2011』でも優勝したのに未だに呼ばれるのは地方営業のみという(営業も立派な仕事だが)バンクブーブーは、チャンピオンという肩書きを越える売りとなる「何か」が見いだせていない。
こうして、1度世に出ることより、2度目のブレークのほうがよりハードルが高く、そしてより難しい芸人の世界。昨年流行語大賞を獲った日本エレキテル連合にしても、「2度目のブレーク」を果たすための芸や人生の引き出しの解禁が早くも求められている。
ただ彼女たちの場合ブレークが急すぎて、手持ちのコマがないまま消費されてしまっている可能性も否めない。果たして、エレキテル連合が「またキテル」と言われるのはいつ、どういう形で訪れるのだろうか。