スポーツ

巨人原監督 接戦だらけで高校野球的になったのが昨季の敗因

 リーグ4連覇と日本一奪回に挑む巨人のキャンプに「球界の黄門様」こと金田正一氏がやってきた! ターゲットは指揮官・原辰徳監督だ。原監督が金田氏に昨シーズンの総括を語る。

金田:しかし何年目になるんだ。こうやって原監督にインタビューするのは。

原:今年が監督12年目、コーチを入れると15年目。僕は現役が15年ですから、ちょうど同じ年数です。現役引退後に5年間評論家をした期間がありますから、ユニフォームを着た時の22歳にすべてを足して57歳になります。

金田:もう57か。しかしそう見えないくらい若いよなァ。監督を長くやっていると、気疲れで老けこむもんだが、若返りの危ない薬でも飲んでいるのか?

原:飲んでませんよ(笑い)。こうやって金田さんと野球談義をして、金田さんから逆に若さをいただいているんです。

金田:お世辞をいっても質問は甘くならんぞ(笑い)。さて、リーグ3連覇は果たしたものの、昨年は日本一を逃してしまったことをどう考えとるんだ?

原:非常に屈辱的なシーズンでした。昨年は記念すべき球団創設80周年にもかかわらず、僕の中でもワーストに近いシーズンになってしまった。そのことは秋季キャンプでも選手たちに話しました。キャンプイン前日のミーティングでも、「もう去年のようなシーズンは送りたくない。そのために今年は新しいチームを作り、強い巨人を取り戻そう」と話しました。

金田:敗因は何だ?

原:僕はプロ野球の試合というのは3分の1が大勝、3分の1が大敗、残りの3分の1は接戦になるという持論があります。勝てるゲームはしっかりモノにしたうえで、接戦でいかにこちらに勝利を呼びこめるかが勝負の分かれ目になると考えている。

 ところが昨年は接戦だらけで、まるで高校野球のようだった。ゲームがどっちに転ぶか分からない展開の試合を100以上はやりました。こんなチームを作ったわけではないのにと、どこかで思っていましたね。

 CSで阪神に4連敗した時も、初戦はわずか8球で3点を取られ、追い上げて7回の無死満塁でセペタを出したらゲッツー。こんな野球をしていて日本一になれるわけがないと痛感しました。それで今年はもっと強い、新しいチームを作り上げなくてはいけないと決心したのです。

※週刊ポスト2015年2月27日号

トピックス

志村けんさんが語っていた旅館への想い
《5年間空き家だった志村けんさんの豪邸が更地に》大手不動産会社に売却された土地の今後…実兄は「遺品は愛用していた帽子を持って帰っただけ」
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《木漏れ日のなかベビーカーを押す海外生活》眞子さん、苦渋の決断の背景に“寂しい思いをしている”小室圭さん母・佳代さんの親心
NEWSポストセブン
自殺教唆の疑いで逮捕された濱田淑恵被告(62)
《信者の前で性交を見せつけ…》“自称・創造主”占い師の濱田淑恵被告(63)が男性信者2人に入水自殺を教唆、共謀した信者の裁判で明かされた「異様すぎる事件の経緯」
NEWSポストセブン
米インフルエンサー兼ラッパーのリル・テイ(Xより)
金髪ベビーフェイスの米インフルエンサー(18)が“一糸まとわぬ姿”公開で3時間で約1億5000万円の収益〈9時から5時まで働く女性は敗北者〉〈リルは金持ち、お前は泣き虫〉
NEWSポストセブン
原付で日本一周に挑戦した勝村悠里さん
《横浜国立大学卒の24歳女子が原付で日本一周に挑戦》「今夜泊めてもらえませんか?」PR交渉で移動…新卒入社→わずか1年で退職して“SNS配信旅”を決意
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン