スポーツ

巨人がV9達成した甲子園 阪神ファンなだれこみ王貞治を襲撃

 1973年の読売巨人軍はリーグ9連覇をしたものの、他を大きく引き離しての優勝ではなかった。ギリギリまで阪神タイガースと優勝争いをし、優勝はシーズン最終戦、甲子園での阪神戦まで持ち越された。阪神は直前の優勝がかかった中日ドラゴンズ戦で負けてチーム全体が萎んでしまい、勢いがない状態で右のエース、上田二朗氏が先発した。上田氏がその日の出来事を振り返った。

 * * *
 最終戦、甲子園は4万8000人の超満員に膨れあがった。ファンは「巨人に勝って優勝や」と思って来ていたと思います。でも勢いは失われており、先発の僕は2回4失点で降板。ベンチに戻ってからは申し訳ない気持ちで一杯でした。

 一方的な展開になり、ファンから罵声が飛び交っていた。終盤は投げ込まれたビール瓶の除去とかで、なかなか試合が進まなかった。結果は0-9の完敗です。

 ゲームセットと同時に、2、3人のファンがグラウンドに降りたかと思うと、そのまま大勢がなだれこんできた。そして阪神の選手には一瞥もせず、一直線で三塁側の巨人ベンチへ向かったんです。

 異様な光景でした。王(貞治)さんがベンチで阪神ファンに捕まるのが見えましたが、僕らにはどうすることもできなかった。もっとも、僕が止めようとしたら「おまえが悪い!」と袋叩きにあったでしょうから、マネージャーに早く奥に逃げろといわれました(笑い)。

 長嶋(茂雄)さんがいなくなっていた(10月11日の試合中に右手薬指を骨折)巨人に負けたのは悔しかった。でも長嶋さんが欠場しても広野(功)さん、末次(利光)さん、槌田(誠)さんが活躍した。巨人は層が厚かったというしかありません。

※週刊ポスト2015年3月27日号

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
焼損遺体遺棄を受けて、栃木県警の捜査一課が捜査を進めている
「両手には結束バンド、顔には粘着テープが……」「電波も届かない山奥」栃木県・全身焼損死体遺棄 第一発見者は「マネキンのようなものが燃えている」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン