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趣味から仕事へ 会議室でサーフィンを教えて2万円の利益に

 趣味や特技に特化したビジネスを「個人事業主」として始める人がいる。会社をつくらなくてもできる起業の形だ。しかし素人の趣味が「仕事」になるのだろうか。「全日本趣味起業協会」代表理事で趣味起業コンサルタント、戸田充宏氏が解説する。

「その疑問こそがポイントです。初心者に毛が生えた程度であろうとも、どんな趣味にも必ず“自分より初心者”はいます。絵画や工芸品など、趣味の作品を“売る”場合は高いクオリティが問われますが、“教える”形でのアドバイス料や講師料は収入にしやすい。

 例えば趣味が『鉄道』だとしても、写真撮影、実際に乗車する、時刻表を見るなど分野が様々あります。『読書』でも、推理小説が好きなら作家のゆかりの地巡りを企画する手もある。私のクライアントさんの中には、戦国時代が好きで戦国武将や合戦場跡を巡るツアーを開催している方もいます。ツアーの主催は旅行業の許認可事業になるので、見学ツアーのプランは旅行会社に手配し、行った先での現地解説やガイドで講師料を収入としています。

 アイデアの見つけ方は、まず紙の中心に自分の趣味を書く。その周囲になんでも思いつくものを書いて、想像を広げていく。例えば趣味が『写真』、周りに『素材』と書いたなら、普通はプリントするのは紙だけど木ならどうか、鉄板ならどうか。それをアートとして教える講座にできないか、と広げていくわけです」

 そうして革新的なスクールを思いつき、なんと「会議室でサーフィンを教えるスクール」を開講した人がいる。現在はその体験を生かした起業コンサルタントも手がける河村操氏(49)だ。河村氏も個人事業主として起業する道を選んだ。

 大手製薬会社で営業を担当してきた河村氏は、3年前に早期退職。起業のアイデアはその1~2年前から考えていた。

「営業の仕事でもマーケティング分析が得意で、趣味のサーフィンも上達する理論を分析するのが好きだったんです」

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