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米国中心に広まるITデトックス スマホ預けて一杯無料のバーも

「昼夜問わずスマホやネットを利用することで、生活サイクルが狂い、睡眠不足になります。また自律神経の低下による体力の衰え、視力低下、眼精疲労、頭痛、腱鞘炎などを引き起こします。女性は肌荒れが目立ったりすることもあるでしょう」

 成城墨岡クリニックの墨岡孝院長がこう話すとおり、スマホ・ネット依存はメンタルだけでなく、体にも悪影響を及ぼすことは間違いない。

 そんなネット依存症から脱するために米国を中心に急速に広まりだしたのが「ITデトックス」という概念だ。ITジャーナリスト・三上洋さんはこう言う。

「ITデトックスとは24時間ずっとネットにつながっているような人間をネットやスマホから、少しの間、切り離してあげて依存症から脱しようとする考えです。

 日本でもスマホの普及が急速に進んだ2013年頃から言われ始めましたが、海外の方が進んでいます。

 例えば米国・カリフォルニアではスマホ・ネット断ちを強いる3泊4日のITデトックスのキャンプが約6万円という費用にもかかわらず人気を呼んでいます」

 バーでスマホをお店に預けたり、コースター代わりにすれば、一杯無料になるサービスを実施している国もあるのだという。

 それだけ全世界的に社会問題となっているのだが、日本でも昨夏、大手リゾート会社『星野リゾート』が運営する『星のや軽井沢』で、2泊3日の「脱デジタル滞在」プランを提供して話題を呼んだ。

 前出の三上さんはこう続ける。

「ITデトックスを自分の力でやるなら、まずは充電器を枕元に置かず、リビングに置くことから始めてみましょう。すると、寝るときだけでもスマホから解放されますから。こうすることで睡眠の質を上げることができます。

 また“昼休みは見ない”“週末はスマホを見ない”など短い時間でもいいので、自分でルールを決めてみるのも良い方法です。そして何よりも現実に行動するのがいちばんです。友人に会う、イベントに行く、映画を見るといったネットと関係のない趣味を作り、“リア充”な生活を送ることでもITデトックスになると思いますよ」

※女性セブン2015年4月2日号

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