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PL野球部OB座談会 全員が「PLよもう一度」の気持ち抱いてる

 高校野球の名門・大阪・PL学園高等学校は、昨年10月に新入生部員の募集停止を発表し、存続の危機に陥っている。母校の黄金期を支えたOB、片岡篤史(1988年卒、元日ハムほか)、橋本清(1988年卒、元巨人)、大西宏明(1999年卒、元近鉄ほか)の3氏がかつての日々を語り合った。

大西:PLで3年間学んだことは、社会に出て本当に役に立つことが沢山ありましたよね。

橋本:そうやな。例えば3年生の食事の準備にしても、ご飯はしゃもじで切ってふんわりするように盛りつけるとか、そういうことも学ぶ。野球をしにPLに来たはずやのに、相手がいい気持ちになるようにはどうするか、というのを考えるようになる。それに最初は料理に使うコンロや鍋が取り合いになるので、1年生の間でケンカになるけど、結局は連帯責任になるので協力するようになって、これがチームワークに繋がる。

片岡:先輩がいま何を考えているかについて、目配りや気配りができるようになって、いわれる前に動けるようになるよな。

大西:僕はいま飲食店(大阪・心斎橋で焼き肉店)をやっているので、それは本当にわかります。お客さんの飲み物がなくなっている、皿が足りなくなっているとか、僕は気になって仕方のないことも、店の若いスタッフには気が付かない子もいる。それをスタッフに教えるのが大変ですね。

片岡:PLでは50日念願といって、夏の甲子園予選が始まる50日前からお参りに行く日課がある。その際にごみが落ちていれば拾う、人が嫌がることを進んでやる、といったことで徳を積む、その気持ちで野球に臨みなさいということ。PL教には野球部に入るために入信したが、いい教えだと感謝している人は多いと思う。あの3年間を耐えたという誇りと自信が、今の自分を支えとるからね。

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