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東宮家と秋篠宮家 公務のあり方を静養先で話し合いと関係者

 天皇・皇后が担ってきた「こどもの日」「敬老の日」の施設訪問が、今年からそれぞれ東宮家と秋篠宮家に引き継がれることになった。今年の分担は皇太子が「こどもの日」、秋篠宮が「敬老の日」。宮内庁が両家と相談し、決まったという。だが、例年5月前半に行なわれることの多い「こどもの日公務」がいつになるのかは、本稿締め切りの5月14日時点でも発表されていない。

 東宮家と秋篠宮家の公務負担のバランスが偏っていることは、宮内庁内でも問題視されている。

 本誌取材によれば、5月に予定されている皇太子の公務(14日現在)は27日のオペラ鑑賞、29日から宮崎県での「みどりの愛護のつどい」だが、雅子妃の予定はすべて白紙だ。

 秋篠宮夫妻は、13日の「全国赤十字大会」(紀子妃のみ)以降も、14日「大聖寺文化・護友会」(紀子妃のみ)、20日から1泊で「高野山開創1200年記念大法会」、22日「結核予防会」(紀子妃のみ)、25日「千鳥ヶ淵戦没者墓苑拝礼式」、同日に「セーブ・ザ・チルドレンチャリティ ディナー」(紀子妃のみ)と、タイトなスケジュールが組まれている。

 これまでも両家の対照的な姿は指摘されてきたが、年齢を重ねて天皇・皇后の公務を引き継ぐケースが増えるようになって、その対比はより鮮明になってきている。

 東宮家と秋篠宮家は、5月4日に、静養先である栃木県の御料牧場の貴賓館で、ともに夕食を楽しんだ。

「今後の公務についての話し合いも、その場でもたれたのではないか」(宮内庁関係者)と期待されている。皇太子は「秋篠宮とは様々な事柄について話し合う機会がある」(2011年誕生日会見)と語り、秋篠宮も「天皇の公務に定年制を取り入れることは一つの考え方」(2011年誕生日会見)と、高齢の天皇の公務軽減について言及している。

※週刊ポスト2015年5月29日号

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