投手では3年目の三嶋一輝が大化けした。1年目から中継ぎを任され、昨年は開幕投手に抜された。しかしその試合では初回で7失点KO。しかも大学の後輩に日本プロ野球史上初となる開幕戦での一軍初打席・初球本塁打を喰らうという屈辱を味わった。その後も登板する度に大量失点が続き、シーズン1勝しか挙げられなかったが、今季は9試合ですでに4勝をマークしている。

「昨年打ち込まれたことがトラウマになり、一時はキャッチボールも満足にできないイップス状態になった。それを救ったのがベテラン・三浦大輔の“大きな失敗は乗り越えれば強くなれる”という言葉でした」(スポーツジャーナリスト)

 投手陣ではやはり3年目の井納翔一が良い意味で予想を裏切っている。昨年は11勝したものの防御率は4.01と安定感を欠いていた。今年は4勝2敗で防御率は2.55と大きく改善された。野球評論家の山崎裕之氏が語る。

「井納は5月1日の中日戦で負け投手、続く8日の巨人戦では4回途中で4失点KOを食らった後、広島3連戦の2戦目(16日)に回された。それまで3連戦のアタマに起用されていたが、2番手に“降格”されたことが発奮材料になり、完投勝利。負けず嫌いの井納の性格を見越した中畑監督の選手操縦術は見事でした」

※週刊ポスト2015年6月19日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
本誌『週刊ポスト』の高利貸しトラブルの報道を受けて取材に応じる中条きよし氏(右)と藤田文武・維新幹事長(時事通信フォト)
高利貸し疑惑の中条きよし・参議院議員“うその上塗り”の数々 擁立した日本維新の会の“我関せず”の姿勢は許されない
週刊ポスト
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
西城秀樹さんの長男・木本慎之介がデビュー
《西城秀樹さん七回忌》長男・木本慎之介が歌手デビューに向けて本格始動 朝倉未来の芸能事務所に所属、公式YouTubeもスタート
女性セブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
離婚のNHK林田理沙アナ(34) バッサリショートの“断髪”で見せた「再出発」への決意
NEWSポストセブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン